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【野球】無双状態のヤクルト・村上の史上最年少三冠王獲得を阻むものはない

 今や無双状態のヤクルト・村上宗隆(22)の史上最年少三冠王獲得を阻むものはないだろう。

 7月31日の阪神戦(甲子園)ではセ・リーグ2位チームを相手に3本塁打、4打点と大暴れし、チームを勝利に導いた。これで本塁打数は37となり、2位の阪神・大山悠輔(27)、巨人・岡本和真(26)に16本の差をつけた。打点も95となり、2位の大山に対し25点もの大量リードを奪った。故障などでの長期の離脱でもなければ、この2部門のタイトルはほぼ確定だろう。

 94試合を終了した時点で打率・3159はリーグ4位。首位のDeNA・佐野恵太(27)の・331とはまだ差がある。だが、今の村上なら安打を積み重ねて打率を上昇させて、いつ首位に立っても不思議ではない。過去、最年少の三冠王は1982年、28歳の落合博満氏(68)だった。もし、22歳の村上が打撃3部門のタイトルを独占すれば、最年少記録を大幅更新することになるが、可能性は十分だ。

 今後、さらに他球団のマークが厳しくなることが予想される。それでも追い風が吹いている。チーム内に新型コロナウイルス感染症が拡大し、一時期、高津臣吾監督(53)を含め30人にもおよぶ大量の離脱者を出した。その間も村上は孤軍奮闘し、打撃3部門の数字を上乗せしてきた。だが、ここに来て離脱していた塩見泰隆(29)、山田哲人(30)、青木宣親(40)、長岡秀樹(20)らレギュラー陣が続々復帰。左半月板のクリーニング手術を受けたドミンゴ・サンタナ(29)も打線に加わった。チームの得点力が増せば、今後は村上の負担が軽減されることは間違いない。

 また、リーグ戦の日程も味方する。球界は万全の態勢で新型コロナウイルス感染症対策に臨んでいる。にもかかわらず、巨人などは選手、関係者を含めると80人近くの陽性者を出して6試合連続で試合中止を余儀なくされた。これに関しては賛否両論あるだろうが、割を食ったチームがあることは間違いない。

 特に、後半戦に入り3試合連続で試合が中止になったDeNAには、厳しい日程が待ち受けている。DeNAは7月終了時点で12球団最少の89試合しか消化していない。現在、3位・広島にゲーム差0の4位にいるだけに、3年ぶりにクライマックスシリーズ(CS)に出場できる可能性は十分だ。

 NPB(日本野球機構)は今後、ダブルヘッダーなどを日程に組み込むことを視野に入れている。だが、CSファーストステージに第1戦は10月8日で、そこまでに順位を確定させる必要がある。となれば、8月以降のDeNAの日程は間違いなく厳しい。DeNAの本拠地・横浜スタジアムは屋外のため雨天中止も出てくるだろう。打率首位の佐野にとってはハードな日程は不利な材料だろう。

 過去、プロ野球7球団を担当し、数えられない選手をみてきた。だが、村上ほど勢いのある22歳は知らない。三冠王最年少記録は、破られる時期がきたと思う。(デイリースポーツ・今野良彦)

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