【野球】なぜ番長は愛されるのか…その理由が少し分かった三浦新監督の就任会見

 DeNA・三浦大輔監督(47)の監督就任会見が11月17日に横浜市内のホテルで行われた。柔軟な投手起用をしていく方針や得点力を上げることを課題と捉えていることなど、いろいろな考えを聞いた。その中で個人的に印象に残った言葉がある。

 テレビの代表取材でファンに向けてメッセージをお願いされた時だ。指揮官は「感動を与えるというよりも、ファンの方と一緒に戦って、一緒に感動して、一緒に喜びたい」と思いを口にし、「皆さんの力を貸してください。お願いします」と穏やかな表情で呼びかけた。

 スポーツの力で感動を与えたい-というセリフは昔からよく耳にするが、三浦監督は「一緒に戦って、一緒に感動して、一緒に喜びたい」という言葉をファンに向けて伝えた。応援よろしくお願いします、ではなく「皆さんの力を貸してください」と頭を下げた。言葉のチョイスから、指揮官の相手を思う心が伝わってきた。

 現役時代、自身のサインが売られていたことの対策として、書くことをやめるのではなく、「売るのも買うのもばからしくなるくらい」サインを書いたという伝説や、DeNA選手のファンサービスへ取り組む姿勢は、当時の中畑監督やエースだった三浦監督の影響が大きいということも聞いた。番長が愛されるのは、現役時代の実績だけが理由ではないことが少し分かった会見だった。(デイリースポーツ・山本航己)

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