【競馬】驚きの白さ?白毛のソダシで思い出す“あの馬”

 驚きの白さ。洗濯用洗剤のCMではありません。阪神JFに出走する白毛馬ソダシ(栗東・須貝)です。朝日に照らされた馬体はまぶしいぐらい。大げさではなく、ホントなんです。

 白毛ほどではなくても、芦毛にはそれに近いぐらい白い馬もいます。印象に残っているのはクーリンガー(栗東・岩元)。芦毛は年齢を重ねて白さを増すと聞きますが、8歳の時はほぼ白毛でした。

 10年以上前の話です。「クーリンガーは次、どこに使うの?サンライズバッカスを同じレースに使いたくないんやけど」。音無調教師から聞かれました。詳しく聞けばそれも納得。「クーリンガーの白さにサンライズバッカスが驚くんや。パドックから気にしているし、レースも気づかっている。クーリンガーがいると、どうも本来の走りができない」。両馬の対戦成績はサンライズバッカスの4戦4勝。ただ、先着はしていても1着はありませんでした。

 「調教で慣れさせないと。ウチには芦毛がいないから、どれかを白いペンキで塗るしかないのか?」。最後は冗談でオチをつけましたが、色が分かるというのは興味深い話です。そういえば、サンライズバッカスの勝った07年フェブラリーSに芦毛馬はいませんでした。そして、6勝のうち、4勝は芦毛馬の出ていないレースです。本当に関係があるのか?馬に聞いてみないと分かりませんが…。

 昔、こんな笑い話があってね、とソダシの鞍上・吉田隼人ジョッキーに説明しました。「あるでしょうね。馬は分かっていると思いますよ」。馬が色を識別しているってこと?白毛馬6頭とコンビを組んだ白毛マイスターが言うんだから間違いなさそうだ。「阪神JFでも、他の馬がソダシを気にしてくれたらいいですね」と白い歯を見せて笑っていました。“驚きの白さ”に驚く…。レースをじっくり観察したいと思います。(デイリースポーツ・井上達也)

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