【野球】阪神・ボーア 苦悩の日々も…いよいよ覚醒か 7日から真価問われる巨人戦

 セ・リーグの対戦が一巡し、ボーアが本領発揮し始めた。5日・広島戦(マツダ)では決勝の2号グランドスラム。「ファイアボールポーズ」も決まり、チームに今季初の連勝をもたらした。

 広島戦2試合で目を引いたのがバッティングカウントからの積極的なスイングだ。5日の3三振はいずれも空振りによるもの。メジャー通算92発をマークした豪快な姿を取り戻しつつあるようだ。

 これまでチャンスにバットが出ないシーンが目立っていた。来日1号を放った翌日の2日・中日戦(ナゴヤドーム)。初回2死満塁で打席に立つと、3ボールから2球ストライクを見逃してフルカウント。3球目を見極めて四球で好機を広げたものの、消極的な姿勢に映っていた。

 名古屋から広島に移動して、3日は雨天中止。4日の試合からまるで別人だ。初回の1打席目は3ボールから2球連続空振りし、6球目を右前へ運ぶと、三回の2打席目は2ボール1ストライクから4球目をスイングし、打球は右翼フェンスに直撃。九回の第5打席も甘い球を逃さず右前打とし、来日初の猛打賞につなげた。

 キャンプから不動の4番と期待されながら、開幕3試合目で4番を外れ、7試合目にはベンチスタートの屈辱を味わった。「散々たたかれまくってきた。彼は苦しんできた。首脳陣も『何でアイツ使っているんだ』と言われたりした」。5日の試合後、井上打撃コーチは助っ人と首脳陣の苦悩を明かしている。

 7日からは開幕3連戦で12打数無安打に抑えられた巨人戦だ。勝負所では難敵左腕・高木との再戦もあるだろう。開幕ダッシュにつまずいたチームは巻き返しに燃える。助っ人の真価が問われる3連戦となりそうだ。(デイリースポーツ・杉原史恭)

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