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【野球】オリックス最下位なのに観客動員8・2%増のワケ

 3年ぶりの最下位に沈んだ今季のオリックスだが、観客動員は実数発表となった2005年以降では3番目に多い173万人。パ・リーグ6球団の中で最も高い前年比8・2%増を記録した。最下位なのに、なぜ観客動員は増えたのか。大阪シティドーム社長を兼ねる湊通夫球団社長(56)に聞いた。

 オリックスは観客動員が3年ぶりに170万人を超えた。阪神、巨人など300万人を動員するチームと比べれば少ないが、前年比8・2%増の伸び率は目を引く。チームは最下位に沈んだというのに、この現象はなぜなのか。

 湊社長は「パ・リーグが混戦だったこと。8月にチームが好調だったことが大きい。グッズ販売も過去最高を記録しました。選手たちの“行ける!”という高揚感がファンにも伝わった結果だと思います」と説明した。

 シーズン序盤は故障者もあり、低迷した。球宴を境にチーム状況は一変。8月には14勝9敗と好成績を挙げた。プロ野球のかき入れ時ともいえる夏場の快進撃が大きく貢献したとみる。加えて「『夏の陣』のブラックユニホームも当たった」と話す。8月2日からの西武3連戦と23日からの日本ハム3連戦では『夏の陣』として、全身黒の斬新なユニホームで戦った。

 「今年は他球団の企画ユニホームが水色が多い中、シンプルな黒は新鮮に映ったのではないでしょうか。ファンもそうですが、選手も気に入ってくれた。このチームはファンとの距離が近い。選手の思いがそのまま伝わる。そこが大きいと思います」

 選手の発案で、お立ち台に上がった選手に水鉄砲で“祝福”した。ヒーローインタビューで安達は本社のCMから「やる気MAX!オリックス」を叫んでファンの合言葉にした。AKB48ではないが“会いに行けるプロ野球選手”というファンと選手との近さが観客動員にもつながったとみている。

 もちろん、最下位で満足しているわけではない。「勝てていないのに見に来ていただいている。ファンの人がよく耐えてくれているなと思います。ファンの一番の喜びはチームが勝つこと。Aクラスに常に入れるチーム。応援していて楽しいチームを作らないといけない」

 当面の目標は1試合平均2万5000人超え。1996年以来の優勝に届けば、軽く超えるはずだ。(デイリースポーツ・達野淳司)

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