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【野球】巨人原監督 勝負どころの9月に度肝抜く采配さく裂か

 これまで何度も驚かされてきた原采配。今回も正直、驚いた。10日の巨人-ヤクルト戦。巨人は勝ちパターンの投手を担ってきた中川とデラロサをベンチ入りメンバーから外して臨んだ。この試合は打線の強力な援護もあり先発・桜井から田口、高木、沢村とバトンを渡した継投で逃げ切り勝利を収めた。

 「いると使いたくなる。もういないでくれと(笑)。いなきゃ使えない。あしたのための“その1”という判断」。試合後、指揮官は、こうサラリと言ってのけたが、重い決断だったことは間違いない。その後、中川のコンディション不良が明らかになったとはいえブルペンの柱を2枚も欠いて戦うということは、それだけ腹をくくっていた、ということだ。

 原監督の第2次政権で3連覇を成し遂げた14年を思い出す。主軸を担わせる方針だった阿部、村田の2人が極度の不振に陥り、4番を固定できず、得点力不足にも悩んだシーズンだった。だからこそ勝負手を何度も繰り出した。4番の阿部に送りバントを指示したり、外野手も加えた内野5人シフトを敷いたこともあった。14年の8月14日・阪神戦で八回無死一、二塁の場面で4番の阿部に送りバントを指示した際、バントは成功しなかったが執念が実り勝った。当時の原監督は「タイガースとやる時は1点が重くなる。それぞれがいい役割をした」と満足げにうなずいた。

 14年も全員が役割を果たすことが大事だという方針だったが、今季も中川とデラロサをベンチ入りメンバーから外した際、「全員で戦っている」ことを強調していた。何年たっても方針はぶれないし変わらない。チーム内の全選手が戦力で、ベンチ入りメンバーを駆使して“勝つ”ことだけを目指す。一見、奇抜に見える采配も、実はその発想はシンプルなのだ。

 2019年の原巨人の勝負どころを私は9月と見る。大事なところで将の度肝を抜くタクトが再びさく裂するのか。優勝争いと同じぐらい、その采配にも目が離せないと思っている。(デイリースポーツ・伊藤玄門)

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