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【スポーツ】V6達成の拳四朗は衰え無縁 “具志堅超え”にも意欲

 WBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(27)=BMB=が日本の現役世界王者最多となる6度目の防衛に成功した。12日にエディオンアリーナ大阪で行われたWBC世界同級タイトルマッチで、同級1位ジョナサン・タコニン(32)=フィリピン=に4回1分TKO勝利を収めた。

 6度の防衛戦で4度目のKO勝利。盤石の安定政権を築く童顔の王者は、13日の一夜明け会見で「13回ってまだけっこう遠いなと思うんですけど、それだけ大きい目標があった方が頑張れる。すごく難しいけど、クリアしてスターになりたい」と語り、元WBA世界同級王者・具志堅用高が持つ世界王座連続防衛13回の日本記録更新への意欲をあらためて示した。

 ダメージが少ないとはいえ、年内に可能な防衛戦はおそらくあと1回となる。来年以降、年3度の防衛戦をこなしても“具志堅超え”となる14度目の防衛戦は22年となる公算が大きい。92年1月6日生まれの拳四朗は30歳を迎えていることになる。対戦相手だけではない。“具志堅超え”には年齢との戦いも待っている。

 既に手は打ち始めている。拳四朗がデビュー当時から指導を受ける篠原茂清トレーナーは「衰えに気付いた時には手遅れになっている」と話す。最近では中距離ダッシュの後にアジリティー(敏捷性)系のトレーニングを入れるなど、脈拍数を試合時よりも上げた状態で負荷を掛け、筋力、スタミナ、スピード全ての質を上げるトレーニングを課しているという。

 発言も変わった。「有名になりたい」という言葉に加え、「強い選手とやりたい」と発するようになった。心境の変化を問われ「ボクサーになってきたのかな」と他人事のように笑うのは拳四朗らしいが、「最近は自信もある」と続けた。

 王座奪冠を果たした村田諒太(帝拳)の偉業の陰に隠れてしまったが、指名挑戦者を圧勝で退けた姿は強さばかりが際立った。「自分のスタイルが確立してきた。組み立てなど考える分、成長してきたかなと思う」と実感を込めた。進化を続ける拳四朗。その童顔も相まって、衰えとは無縁にさえ感じられる。(デイリースポーツ・山本直弘)

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