【野球】日本ハム海老原 支配下目指す18年育成ドラ1は“柳田2世”一発長打が魅力

日本ハム・海老原一佳
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 千葉・鎌ケ谷の2軍施設に支配下登録選手を目指す若武者がいる。富山GRNサンダーバーズから、18年度育成ドラフト1位で日本ハムに入団した海老原一佳外野手(23)。憧れの選手はソフトバンク・柳田で、最大の武器はフルスイングから生まれる一発長打だ。

 右投げ左打ち。188センチ93キロの恵まれた体格は、187センチ91キロのギータとほぼ同じ。「柳田さんを目標にやっていきたいと思います。ああいう長打というか、振れるバッターというか。すごい魅力のあるスイングなので、自分もああいった魅力のあるスイングをいつでもできるようにやっていきたいです」と目を輝かせながら話す。

 ここまでのイースタン・リーグは31試合に出場。打率・208とアベレージこそ低いが、5本塁打、18打点はチームトップ。現在のテーマは「脱力すること」。上半身の力を抜き、下半身主導でボールに力を与えている。

 また入団当初は右方向へ引っ張る打球が目立ったが、現在は中堅方向が中心。右足の踏み込み、右肩の角度、バットの軌道と3点を意識することで変化。22日のイースタン・巨人戦(鎌ケ谷)でプロ通算97勝右腕・大竹から放った一時逆転の5号2ランは、左中間席最深部に突き刺した。

 「大きな目標として『支配下登録』があります。そのためにも自分は打ちまくらないといけない。今年、20本はホームランを打ちたいと思っています」

 チーム本塁打数が12球団ワースト30本塁打の日本ハムにとって、一発長打を秘める打者の台頭は大歓迎だ。球団初となる育成ドラフトでプロの門をくぐった“柳田2世”は、順調に成長曲線を描いている。借金「2」の5位に沈むチームを救うシンデレラボーイになる可能性も十分だ。

(デイリースポーツ・中野雄太)

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