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【芸能】NGT卒業の山口真帆 騒動長期化の理由は運営の「スルー体質」

 5月18日にNGT48を卒業する山口真帆(23)の、自身最後の握手会が6日に行われた。山口は握手は行わず、会話のみの「お話し会」となったが、昨年12月23日以来となる、直接触れ合うことができるイベントに、大勢のファンが集結した。

 今年3月に公表された第三者委員会の報告書によると、事件の発生は昨年12月8日。その後、山口と運営側の主張が食い違い、両者は断絶状態に。不満を募らせた山口は今年1月に自身のSNSを通じ、暴行の被害とNGTメンバーの騒動関与を告発した。

 3月には運営側が第三者委員会の報告書発表会見で改めてメンバー関与を否定したが、その会見中に山口がツイッターで運営側を非難するなど、泥沼の展開に。4月21日の公演で山口は運営側から受けた“仕打ち”を訴え、同調していた菅原りこ(18)、長谷川玲奈(18)とともに卒業を発表した。

 グループ全体を揺るがすほどに発展した騒動は、賛否両論をはらみながら、一応は収束しようとしている。山口は最後のあいさつで「今回のことで握手会を休んでしまって皆さんに会えない間が4カ月ありました」と謝罪。問題が長期化したことを、改めて感じさせた。

 ではなぜ、これほどまでに長期化したのか。取材を続けていた側からすると、完全に運営側の「スルー体質」によるものだと言わざるを得ない。

 まず、山口が男性に暴行されてから告発するまで、1カ月の間があった。暴行の程度が不明のため、何とも言えない部分はあるが、この間に山口と向き合いながら迅速かつ丁寧な対応ができていれば、そもそも告発に至ることもなかったのではないか。

 そして1月、山口の告発後、メディアが一斉に動いた。毎日のように取材を申し込んだものの、明確な形で回答が帰ってきたのは、1月14日のAKB48グループ成人式での支配人交代、そして3月の報告会見の2回のみ。その他の取材は基本的に“黙殺”された。そして、3月の会見で、AKSの松村匠取締役が、その場で答えられずに「持ち帰ります」とした質問の回答も、いまだに当然のようになされていない。

 ファンとの「つながり」を指摘されたメンバーを一様に「不問に付す」という運営側の回答に対し、記者は3月の会見で「このまま放置すれば、いわゆる“犯人捜し”が苛烈になり、無関係のメンバーも苦しむ」と指摘した。松村氏は「あまりひどければ、法的な措置も…」と曖昧に回答したが、やはり現実として、犯人捜しは加速する一方だ。

 一部メンバーのSNSには匿名での誹謗中傷が殺到し、実質的に更新停止状態となっている。メンバーの荻野由佳(20)に至っては、起用されたアパレルブランド「Heather」のプロモーションが中止された。少なくとも、荻野の事件関与を証明する事象は現状、何一つ提示されていない。にもかかわらず、相当数の苦情が同社に寄せられたため、中止に追い込まれるという、ある意味「やり過ぎ」と言える結果が出てしまった。

 山口は3月の会見、そして4月の卒業発表時と、相次いで運営側から受けた、にわかに信じがたい行為を告白した。それだけに、この手の“風評被害”が、グループ全体に及ぶのも、そう遠くはないかもしれない。

 取材が核心まで及んでいない以上、一方的に山口の主張のみを信じることもできないが、仮に山口の主張がすべて正しかったとすると、運営側の仕打ちは社会通念上、常軌を逸していると言えるだろう。だが、運営側はこれにも“スルー”を貫き、肯定も否定もしていない。この状況で前向きに騒動を解決しようというのは、さすがに無理な話ではないか。

 5月18日の卒業まで、山口のアイドル人生はあと2週間ほど。そしてこの2週間は、NGTが正常な形に復活するために残された、最後の時間とも言える。運営側にも主張はあるはずだが、それがどれだけ説得力を持っていたとしても、当事者の山口が卒業し、姿を消した後に明かされたのでは、後の祭りだ。

 運営側が再三訴えてきた「コミュニケーション」がいまだに不全なのは、もはや自明。せめて最後には、きちんとした形でメンバーに、そして報道陣にも向き合ってほしいと願っている。(デイリースポーツ・福島大輔)

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