【スポーツ】注目はイニエスタ&ビジャだけじゃない J1開幕戦はバスク出身の名将対決

 J1は22日にC大阪-神戸戦(ヤンマー)で幕を開ける。神戸に新加入した元スペイン代表FWダビド・ビジャ(37)と昨夏から在籍する同MFアンドレス・イニエスタ(34)が奏でる連係に大きな関心が寄せられ、C大阪から神戸に移籍したMF山口蛍(28)と神戸からC大阪に加入したMF藤田直之(31)にとっては、いきなり古巣との対戦になるなど見どころは多い。

 耳目を集める開幕戦はスペイン人監督対決でもある。C大阪のミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(61)はビスカヤ県メニャカ出身。神戸のフアンマヌエル・リージョ監督(53)はギプスコア県トローサ出身で、ともにスペイン北部のバスク州に出自を持つ。

 2人は当然、旧知の間柄だという。リージョ監督は懐かしそうに振り返った。「初めてロティーナのチームと対戦したのは確か27年前です。彼とはそれから何度か対戦している。私たちは非常にいい関係にあるし、日本で対戦することは楽しみです」。当時リージョ監督はセグンダB(3部)のクルトゥラル・レオネサを率いており、ロティーナ監督はログロニェスのリザーブチームにあたるログロニェス・プロメサスで指揮を執っていたという。

 ロティーナ監督も「随分と昔から知っています」とリージョ監督について語った。「私が31歳で監督を始めた頃(1988年)、彼は既に監督をしていました。私の(監督の)キャリア初期に3部などで何度か対戦しました。すごく勉強熱心な監督で、フットボールに生きている監督です。彼のチームは常にボールを握って、良いプレーをしようと心掛けていました」。

 プロ経験のないリージョ監督は10代で監督の道に進み、1995年にスペイン1部史上最年少の29歳でサラマンカの監督に就任。優れた戦術家は、かつてバルセロナを指揮したグアルディオラ監督(マンチェスターC)から師と仰がれる存在となった。ロティーナ監督も2002-03年にスペイン1部でセルタを4位に導き、欧州CLで16強進出を果たしている。バスクが生んだ2人の知将が、遠い異国の地で邂逅を果たした。開幕戦で両者が巡らせる戦略にも興味は尽きない。

 気になる初対決の結果はどうだったのか。「4-0で勝ちましたが、秘密ですよ」。リージョ監督はいたずらっぽく笑った。(デイリースポーツ・山本直弘)

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