【野球】広島ドラ2山口が2軍戦デビュー 中村奨とバッテリーも組んだ

 広島のドラフト2位・山口翔投手(19)=熊本工=が2軍で公式戦デビューを飾った。この夏まで3軍で体作りに励み、ボールのキレはアップ。同期のドラフト1位・中村奨とバッテリーも組んだ。残りの2軍戦で試合に慣れ、10月のみやざき・フェニックスリーグ、11月の秋季キャンプでアピールを目指す。

 ほおはこんがり焼け、体つきはたくましさを増していた。山口は「プロらしいボールになったと言われました」とうれしそうに笑った。7月まで3軍でトレーニング漬けの日々を送ってきた。体重は4キロ増え、ボールのキレもアップしたという。

 8月10日、地元九州の筑後で行われたソフトバンク戦でデビューを果たした。スタンドには母や祖父の姿も。初回は「緊張した」といきなり明石にソロ本塁打を許した。二回は無失点に抑えたが、三回はグラシアルにフェンス直撃の強烈な打球を浴び、助っ人のパワーを目の当たりにした。

 結果は3回7失点。人生初のナイターも経験し、「ボールは見やすかったです。真っすぐで押せた部分もあったので。1軍レベルの打者と対戦できたのは良かったです」と初々しい表情で話した。

 2度目の先発は同17日のオリックス戦(由宇)。初回は四球絡みで失点し、四回も腕の振りが弱くなった部分を付かれ2失点した。それでも5回3失点とゲームを作り「試合に慣れて立ち直ることができました」と収穫たっぷり。この試合は同じルーキーの中村奨とのバッテリー。「甘いぞ!」、「ここに投げろ!」と大きな声で鼓舞する同期に、「気持ちで引っ張ってもらいました」と笑った。

 課題は体が突っ込んで、ボールが先行して自滅してしまうこと。一方で「真っすぐはしっかり指にかかれば、打たれない」と成長も実感している。当面の目標は「2軍の試合を経験して、結果を出したい。目標とする先輩に追いつけるようにしたいです」ときっぱり。

 みやざき・フェニックスリーグ、秋季キャンプ、そして来春の1軍キャンプへ。昨季の高卒ルーキー・高橋昂、アドゥワ、長井が残した足跡を山口も歩むつもりだ。同時期にドラフト5位遠藤も公式戦デビュー。「いいライバルです。一緒に頑張っていきたい」と爽やかに汗をぬぐった。

(デイリースポーツ・杉原史恭)

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