【野球】日本ハムのもう一人の高卒新人野手・難波侑平 清宮に負けじと猛アピール中

 日本ハムの高卒野手ルーキーと言えば清宮幸太郎内野手に注目が集まるが、それだけではない。ドラフト4位・難波侑平内野手(創志学園)は清宮に負けじと持ち味の打撃をアピールしている。

 高校時代、あるプレーをきっかけに注目された逸材でもある。16年の夏の岡山大会の甲子園出場を懸けた決勝戦。九回1死から併殺打で倒れ、最後の打者として1度は甲子園の夢が絶たれた…と思いきや、自打球のアピールが認められ、ファウルに覆った。

 その後の打ち直しでヒットを放ち、逆転勝ち。絶望の淵から甲子園切符をつかんだ19歳は、プロ入り後も粘りの姿勢を持ち続け、打席に立ち続けている。

 高校時代は投手として高い能力を見せていた難波。プロ入り後は野手一本で勝負し、勝負強い打撃を見せている。イースタンで37試合(6日現在)に出場し、安打数はチーム3位の37安打。高卒1年目であることを考えると十分な数字だろう。

 「高校時代から点を取らないと勝てないという意識で打席に立っていました。プロに入ってからも、走者がいる場面で打てるかどうかを考えています。2軍の試合では1試合に2度、出塁することを目標にしています」。吉岡2軍打撃コーチは将来を有望視する。「技術的なことを身につけるのはこれからだけど、しぶとい打撃をするし、なんとかスキを突いて、出塁しようという姿勢というか。集中して打撃に入れている」

 チームで唯一の同い年の野手、怪物ルーキー・清宮は一足早く、1軍に初昇格した。勇翔寮では清宮の1軍の試合を観戦することが日課だった。交流戦前に2軍に合流した清宮とは、今はイースタンの試合でスタメンに名を連ねる。「ベンチでは野球の話をします」と、清宮とともに、その日のプレーを振り返る日々だ。

 1軍定着をつかむには、まだ課題も多いことは自覚している。「どうにか打席ではプロのボールにはついていってますが、守備もまだまだですし、プロとしてまだまだ、これから」と、謙虚に話す。

 しぶとい打撃で甲子園出場を果たした19歳。清宮と並び、将来のファイターズを背負う逸材は千葉・鎌ケ谷で卓越した野球センスを磨いていく。(デイリースポーツ・水足丈夫)

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