【野球】ソフトバンク柳田が数字で示す「フライボール革命」

 ソフトバンク・柳田悠岐外野手が、昨シーズンからボールの下を打つことを意識した打撃を取り入れて注目されている。ゴロではなく飛球に重きを置いたもので、MLBでも話題となっている「フライボール革命」の考え方。そこで、ここ近年の柳田による打球傾向の内訳を見ながら成績推移をたどってみる。(データ提供は共同通信デジタル)

 まず柳田の昨季まで4シーズンの全打球数とフライ、ゴロ、本塁打、打点、打率、出場試合数を追っていく。

【2014年】

全打球=393

フライ=158

ゴロ=235

本塁打=15

打点=70

打率=・317

試合=144

【2015年】

全打球=401

フライ=173

ゴロ=228

本塁打=34

打点=99

打率=・363

試合=138

【2016年】

全打球=329

フライ=140

ゴロ=189

本塁打=18

打点=73

打率=・306

試合=120

【2017年】

全打球=325

フライ=189

ゴロ=136

本塁打=31

打点=99

打率=・310

試合=130

 やはり17年の数字は顕著で、それまでの3シーズンは全打球に対してゴロ数がフライ数を上回っていたが、17年でそれが逆転する。全打球数は17年が最も低く、一方でフライ数は過去3年のものと比べ最も高かった。

 同時に過去4シーズンの全打球に対するフライの割合を見ていく。(小数点第2位四捨五入)

2014年=40・2%

2015年=43・1%

2016年=42・6%

2017年=58・2%

 これらのデータから、柳田が打球を上げようとする意識を高く持ち始めていることが分かる。

 ちなみに、17年パ・リーグ本塁打王&打点王に輝いたデスパイネの過去2シーズンを見ていく。

【2016※ロッテ時代】

全打球=400

フライ=191

ゴロ=209

本塁打=24

打点=92

試合=134

【2017】

全打球=359

フライ=197

ゴロ=162

本塁打=35

打点=103

試合=136

 デスパイネに関してもフライとゴロの“逆転現象”が生じている。当然、打者おのおのが持つ特徴によって打撃スタイルにも異なりがある。足の速い選手ならゴロによる内野安打でチームに貢献できる。ただ、柳田やデスパイネらに関しては、フライ傾向を強くした打撃で一昨年より好成績を残す結果となった。(デイリースポーツ・記録部)

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