【サッカー】日本代表で2017年に最も輝きを放った選手は…

E-1チャンピオンシップ2017・北朝鮮戦の後半、ゴールを決める井手口
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 2017年も残りわずかとなった。来年6月にロシアW杯に臨むサッカー日本代表は今年、13試合の国際Aマッチを戦い、6勝3分け4敗。年内最後の代表戦となった東アジアE-1選手権の韓国戦は、1-4と屈辱の敗戦を喫するなど“しまり”の悪い最終戦となったが、8月31日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦は2-0で勝利して6大会連続でのW杯本大会切符を手にした。今年、日本代表に招集されたのは全54人。2017年に代表でもっとも名を挙げた選手はだれだろうか。

 まず大きな存在感を放ったのが、今年初戦となったW杯アジア最終予選のアウェーUAE戦(3月23日)で輝いたMF今野泰幸(G大阪)とFW久保裕也(ヘント)だろう。今野は2年ぶりの代表復帰で、負傷離脱したMF長谷部誠(Eフランクフルト)の穴を埋めるどころか、鬼神のごとき活躍を見せて2-0勝利に貢献。さらにこの試合で今野と共に得点を挙げたのが久保だ。久保は続くタイ戦でもゴールを奪うなど、攻撃陣をけん引。右FWの定位置争いで頭一つ抜け出すことになった。

 だが、今年もっとも飛躍を遂げたと言えるのは、MF井手口陽介(G大阪)だろう。6月7日の親善試合・シリア戦で代表デビューを果たすと、そこから今年の全Aマッチに出場。6大会連続でのW杯出場を決定づけるオーストラリア戦のゴールは鮮烈で、日本協会の田嶋幸三会長も「あのまま1-0でいっていたら、プレッシャーもかなりかかっていただろうし、あの追加点は大きかった」と振り返るほど。豊富な運動量で中盤を駆け回り、攻守両面でチームを支える井手口は、ボールを奪ってから素早い攻撃を掲げるハリルホジッチ監督のサッカーにとっては“申し子”と言えるほどの存在となった。

 ロシアW杯の初戦・コロンビア戦(6月19日)まで、残る試合は3月の欧州遠征2試合と、5月30日の壮行試合、そして直前合宿中の強化試合と数試合程度。ハリルホジッチ監督はメンバー選考の絞り込みを進めているが、W杯イヤーとなっても、指揮官の頭を悩ますほどの活躍を見せる新星が出てくることを期待したい。(デイリースポーツ・松落大樹)

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