【野球】昇給率1000%超も!大幅アップを勝ち取った選手たち

 阪神の桑原謙太朗投手が7日の契約更改で、年俸800万円から3700万円アップとなる4500万円でサイン。昇給率は463%となった。そこで過去に大幅な昇給率を勝ち取った選手を振り返る。(金額は推定。球団は当時、敬称略)

 史上最高のアップ率で話題となった。09年オフ、楽天の福盛和男投手が440万円から4560万増となる5000万円に。実に1036%アップでの更改となった。

 福盛はこの年のシーズン途中にメジャーのレンジャーズから日本球界に復帰。海を渡る前と同じ楽天でプレーすることになり、年俸は支配下登録選手の最低保障年俸となる440万円だった。7勝1敗10セーブの好成績でチームのリーグ2位に貢献。球団からの高評価を得て大幅アップとなった。

 翌10年の福盛は2試合の登板にとどまり、0勝2敗で防御率45・00。9月下旬に会見を開き、この年限りでの引退を発表。「ひじだけでも4回手術した。ケガが多かった割には長くできた」とコメントした。NPB通算成績は414試合で41勝45敗82セーブ。

 同じパ・リーグでは、イチロー外野手も94年12月の更改で昇給率900%。800万円から7200万増となる8000万円でサインした。

 プロ3年目のこの年、当時では日本プロ野球史上初となるシーズン200本をクリア。最終的に210安打まで記録を伸ばして打率・385。首位打者や最多安打などのタイトルを獲得し大ブレークの一年となった。翌95年も放った安打数は179。打率・342、25本塁打、80打点だった。

 オリックスでは平井正史投手も大幅な昇給率を経験している。イチローが900%アップを勝ち取った翌年の95年オフに809%アップとなる660万円から6000万円へ。阪神・淡路大震災の年で、チームはリーグ優勝を成し遂げ復興へのシンボルともなった。

 この年プロ2年目だった平井は53試合で15勝5敗27セーブ。防御率2・32の成績で最高勝率と最優秀救援投手のタイトル。さらに、新人王にも輝いた。翌96年は34試合で5勝3敗6セーブ。防御率は2・50だった。

 ちなみに今回の桑原と同じ阪神では原口が昨年オフに358%アップで、480万から2200万円に。この年の原口は育成契約からシーズン中に支配下登録に復帰。出場107試合で打率・299、11本塁打、46打点だった。(デイリースポーツ・折原良輔)

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