【野球】ヤクルトに縁があった!?ドラ2大下、同郷の大先輩の背中追う
ヤクルトのドラフト2位右腕・大下佑馬投手(25)は制球力が持ち味で、即戦力として期待されている。高津臣吾2軍監督とは同じ広島出身というだけではなく、数多くの共通点を持っていた。“縁”があったヤクルトへの入団へ思いをはせた。
広島の崇徳から亜大に進み、15年に社会人野球の三菱重工広島に入社した大下。大学では広島の薮田、DeNA山崎らと同期。彼らは世代の代表で日の丸を背負い、「アジア プロ野球チャンピオンシップ」で優勝に輝いた。加えてチームには同い年でWBC代表の山田がいる。いわば“黄金世代”の一人だ。
高津2軍監督は同じ広島、亜大出身だが、少年野球時代を過ごした軟式の段原レッドイーグルスの大先輩でもある。「僕が小学生の時に、(高津さんが)家族であいさつに来られていた。当時はテレビの人だ、という感じでしたね」。言葉を交わすことはなかったが、プロで活躍する高津の姿に、大下少年も目を輝かせた。
当時のことを高津2軍監督はこう振り返った。「えっ!あの時あそこにいたの!?会ったことあったんだ」と驚きを隠せない様子。広島工出身の同監督は「(大下とは出身校が)高校以外全部一緒。母親からの電話で知ったよ」とさらに衝撃の事実を打ち明けた。
段原小、軟式チーム、段原中、そして亜大。同じ道をたどってきた後輩へ「俺にアドバイスされないように頑張ってほしいね。成功してほしい。ただそれだけ!」。“1軍でずっと活躍してほしい”。大先輩の思いが込められたエールだ。
11月上旬に行われた社会人最後の大会となった日本選手権。大下はJR東日本戦に先発し「社会人No.1」と称されるオリックスドラフト1位指名の田嶋に投げ勝った。2回戦、新日鉄住金かずさマジック戦は4点ビハインドの八回2死三塁から登板。1回1/3を無安打無失点、2奪三振の好リリーフを見せ、輝きを放った。
社会人での3年間を終え、プロの世界に飛び込む。「1年目から経験させてもらって、トーナメントで僕が投げて負けたこともある。1球の大切さ、準備の大切さとかを学びました。そこはプロにいっても変わらない。社会人で学んだことに加えて、吸収できるものはどんどん吸収して、やっていけたらと思います」。大先輩の背中を、ひたむきに追いかけていく。(デイリースポーツ・疋田有佳里)
