【野球】広島優勝マジック点灯間近…車中Vも!79~80年の連覇を振り返る

 広島の2016年優勝マジック点灯は8月24日(110試合目)で、日付は1980年(87試合目)と同じだった。今季は最短で8日以降になったが、球団史上最速での点灯が濃厚だ。

 2年連続リーグ優勝に突き進む広島だが、連覇を果たしたのは79~80年の1度だけ。広島史上最強とも言われる、79~80年の連覇を振り返る。

 【79年】前年78年後半戦を31勝13敗7分け、勝率・705の追い込みで3位に食い込み、開幕前から戦力評価も高かった。ところが、開幕4連敗とつまずき、4月は6勝9敗と負け越した。5、6月は2カ月連続で勝ち越したが、6月終了時点では4位。それでも首位・巨人とは2ゲーム差だった。

 高橋慶彦が6月6日~7月31日まで33試合連続安打のプロ野球記録を作るなど、打線をけん引。投手陣では同年9勝5敗22セーブ(31セーブポイント)の“クローザー”江夏豊がフル回転。8月13日からの6連勝、同27日からの9連勝で一気に首位固め。8、9月を27勝9敗6分けの勝率・750で駆け抜けた。10月6日・阪神戦(広島)に勝利し、75年以来4年ぶり2度目の優勝を飾った。

 【80年】阪神との開幕戦(広島)で7本のソロ本塁打。7本目がデュプリーのサヨナラ本塁打で7-6の白星発進。以後、10試合を7勝2敗1分けで開幕ダッシュに成功した。5月13日に首位に立つと、最後まで首位の座を譲らなかった。球宴前に貯金21。8月24日には優勝マジック「35」が点灯した。

 投手陣は北別府学が開幕8連勝を含む12勝、山根和夫が14勝、福士敬章はチーム最多の15勝と充実していた。抑えの江夏も健在で30セーブポイントを挙げた。打線は山本浩二が44本塁打、112打点で2冠。高橋慶彦が2年連続盗塁王に輝いた。優勝決定は試合のなかった10月17日、移動の新幹線の車中に朗報が飛び込んだ。

 セ・リーグでは巨人、広島、ヤクルト、中日が連覇を達成しているが、複数回の連覇は巨人だけ。広島が連覇を果たせば、リーグ68年の歴史の中で2球団目となる。

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