【野球】栗山監督「一刀流という人は愚問よ。大谷翔平は二刀流」投手復帰へ加速か?

 日本ハム・大谷翔平(22)が長い、リハビリ期間をへて、6月23日に1軍復帰した。最初のカード楽天3連戦は打者として待機。起用について栗山監督は「1軍登録しているんだから、出られるのは当然」と言い、代打の切り札の矢野とともに、ここぞの場面にとっておいたが、出番なく終えた。打者は27日のソフトバンク戦で打席に立ったが、投手復帰のメドも気になるところだ。栗山監督が描いている復帰プランとは。

 楽天3連戦後、栗山監督が自ら切り出して気になった発言がある。投手復帰について「故障しないように丁寧にやっていく」との答えが帰ってきたが、その後、自身の発言が次第にヒートアップしていった。「よくさあ、大谷は一刀流って言う人がいるけど、それは愚問よ。翔平は二刀流に決まってるだろ。2つ出すよ」と訴えてきた。昨年を振り返ると、開幕後は苦しんでいたが、5月下旬に大谷を指名打者解除後、大谷の成績も上がり、チームも上昇カーブを描き優勝争いに割って入っていった。

 大谷は、札幌ドームで24日にブルペン入りした。投球を見ていた栗山監督も「楽しそうだった」と投げる姿を頼もしそうに見ていた。やはり監督の中では、投手、野手の2つをこなして初めて大谷が生きると考えているのだ。

 1軍復帰前のヤクルト戦後に、こんなことを言っていた。「投げることの方が早く進むかも。肩はできているからさあ」。投手としての守備を度外視した場合、走らずにすむなら投手の方が先にするとも考えてるのかと思った。確かに、千葉・鎌ケ谷でのリハビリ中もブルペンで投球練習はしてきた。監督が言うように大谷は肩、肘は問題ないのである。早期投手復帰もあるということか。「二刀流はもちろん考えているさ。全ての可能性を考えているよ」と言った。

 チーム状態がなかなか上がらない現状に、栗山監督はチーム浮上への策は考えてるのは間違いない。これまで多くのサプライズ起用をしてきた栗山監督。今は打者限定だが、意外と早い段階で二刀流ルーティンをこなすのではと考えてしまう。(デイリースポーツ・水足丈夫)

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