【野球】侍のラッキーボーイたち、短期決戦に大きな存在

 WBCの日本代表が22日にアメリカとの準決勝に臨む。1、2次リーグを6戦全勝と勢いに乗り米国の地に乗り込んだ侍ジャパン。ここまでは小林が予想を上回る活躍を見せ打率・444。中国戦で2ラン本塁打を放つなど6打点を挙げた。短期決戦では“ラッキーボーイ”の出現が大きく、過去3大会で出現したその存在に注目した。

 投手陣をリードで引っ張っただけでなく、バットで勝負強さを発揮した里崎。第1回大会では出場8試合の内、7試合でスタメンマスク。打撃成績は22打数9安打で打率・409だった。メキシコ戦では四回に右中間へ2ランアーチを放つなど5打点をマーク。主に打順は8番に座り、キューバとの決勝では6番に。下位ながらも得点力に貢献した。

 投手では、渡辺がチーム最多の13回2/3を投げて4失点の安定感。1次、2次リーグで共に韓国戦で先発しただけでなく、キューバとの決勝戦は救援登板。サブマリンと称される独特な投球フォームで相手国を翻弄(ほんろう)した。

 第2回大会では中島の活躍が目立った。7試合の出場で打率・364、出塁率・516。打順は「2番・遊撃」を務め、1番・イチローからクリーンアップへの攻撃のリズムを作った。中島で特筆なのは、準決勝の米国戦と決勝の韓国戦。この2試合は8打数4安打3打点とチームを勢いに乗せ連覇を達成した。

 第3回大会では世界一を逃した日本。ただ、その中でも、2度の窮地を救った井端の打撃はインパクトがあった。

 ブラジル戦では1点を追いかける八回1死二塁から井端が代打で登場し右翼へ同点打。台湾戦では1点ビハインドで迎えた九回2死から一走・鳥谷が二盗を決行。直後に井端が中堅へ起死回生の同点打を放ち、延長十回の勝ち越し劇を呼び込んだ。同大会での井端の成績は出場6試合でチームトップの打率・556、4打点で巧みな打撃技術が光った。

 敗戦の許されない一発勝負の決勝ラウンド。これまで打率・200の青木の巻き返しはあるのか。世界一奪回へ野球の本場・米国の地で戦うサムライたちのプレーに注目が集まる。(デイリースポーツ・折原良輔)

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