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【野球】大谷のWBC出場辞退、休息期間あれば回避できた

完全復帰に向け激走する日本ハム・大谷
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 WBCに出場している侍ジャパンは、2次リーグで激闘を繰り広げている。大谷翔平投手(日本ハム)がメンバーから外れ、戦力ダウンが危ぶまれたが、勝ち進むことにより、喜んでいる選手は、ほかならぬ大谷かもしれない。

 大谷は大会前、リハビリ中の鎌ケ谷2軍施設で「やってくれると思ってますし、先輩というよりも日本代表、日本球界で活躍されている皆さんをしっかり応援したい」と活躍を祈るように話していた。WBCの舞台でどういう投球をするかを記者も見たかった。誰もがそう思うのは素直な感想だろう。

 振り返れば、昨年終盤の疲労のひずみは出場の危険信号を点滅させていたのかと思う。日本シリーズで違和感を訴えた右足首。激闘のシリーズを終え、そのまま11月の強化試合に出場した。初戦は代打。4戦目は途中出場だったが、強化試合4試合全試合に出場。目いっぱいの動きを見せていた。国際試合で張り切っていたが、この4試合で悪化させたのは事実だ。

 この大会で、疲労面を考慮され、投げない選手もいた。興行面で大谷が出場するかしないかで、スタンドの盛り上がりが、変わってくるのは十分、理解できる。しかし、本大会のために思いきって休ませることも選択肢としてありだったのではと思うこともある。

 大谷は全力プレーが信条だ。チームのためにと、時にはケガをも恐れずヘッドスライディングを試みたこともある。走塁では全力疾走を怠ることは許されないと考えている選手だ。昨季も投打の中0日出場という過酷な状況下でも「出ろ」と言われれば出る。今後もよほど無理な状態でない限り出続けるだろう。体の状態にかかわらず試合に「出ろ」と言えば、出る選手であるからこそ周囲が止めてもよかったのではないか。日本シリーズで力を出し切った大谷にとって、強化試合の出場は酷だったように思う。

 栗山監督は大谷が3月のリハビリ中、復帰後、全力疾走を控えるように伝えたことを明かした。「絶対走るなよって言っても走るからな。もしやったら、2軍に落とすぐらいのことをしないと。それでも走る」と心配そうに話していた。足首の関節が緩いのと、ほかの選手よりもスピードがある面、大けがにつながる可能性もあるが、ケガをも恐れない、大谷の性格を知り尽くしてのものだ。

 昨年11月の強化試合、3月のWBCに万全の準備をする上でも、日本シリーズ後は休息期間に充てればよかったと思うのである。(デイリースポーツ・水足丈夫)

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