【野球】侍ジャパン、世界一へカギ握る“4本柱”の立ち上がり 初回失点は命取り

 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)まで1カ月を切った。2大会ぶりの世界一奪還を目指す侍ジャパン。そのキーマンとなるのは菅野(巨人)、則本(楽天)、石川(ロッテ)、武田(ソフトバンク)の先発“4本柱”だろう。

 独特の緊張感が高まる国際試合。先発陣にとって、初回の入りはより重要度を増しそうだ。WBCの過去3大会では本戦全117試合のうち、いずれかのチームが初回に先制したのは半数以上の63試合。そのうち49試合、78%のチームが勝利をつかんでいる。

 “4本柱”の昨季の投球を振り返る。菅野と武田は初回の失点率がトータルの11%と低かったのに対し、石川は同25%、則本も同21%とやや高い。特に則本はトータル87失点のうち、四回までに64失点。序盤は苦しみ、中盤から終盤にかけて調子を上げる傾向がある。キューバとの1次リーグ初戦での先発が予想されているが、気になるデータと言える。

 また、これまでの大会同様に1次リーグは65球、2次リーグは80球、準決勝と決勝は95球の球数制限がある。昨季、則本が1イニングに使った球数の平均は4投手で最も多い17・35。球威のある直球でファウルを打たせるスタイルも影響しているとはいえ、WBCでは少ない球数でワンアウトでも多く積み重ねる“省エネ投球”が求められる。

 06年は松坂(ソフトバンク)と上原(カブス)、09年は松坂と岩隈(マリナーズ)が先発として奮闘し、世界一に貢献した。エース・大谷(日本ハム)の離脱で大会前からピンチが訪れた侍ジャパンだが、世界に誇る投手力の高さを発揮することができるだろうか。

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