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鯉・育成デヘスス156キロ球は脅威!

緒方監督(手前右)と話をする広島のダニロ・デヘスス(中央)
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 プロ野球・広島に支配下登録を目指しているドミニカ出身に育成のダニーロ・デヘスス投手(27)がいる。

 デヘススは、90年に広島がドミニカに日本球団で創設した「カープアカデミー」の出身。昨季、69試合で14本塁打、49打点の活躍で、9月2日の巨人戦(長野)で史上63人目(67度目)のサイクル安打を達成したロサリオも、このアカデミー出身だ。

 デヘススは最速156キロの直球を持ち、スライダーやフォークを操る本格派右腕。練習生として参加した昨年の秋キャンプで、その実力が緒方監督に評価され、今年育成選手契約を結んだ。

 ドミニカ人のデヘススは、投球もさることながら、その礼儀正しさに驚かされる。取材が終わると、必ず帽子を取って日本語で「ありがとうございました」と一礼。練習後に声をかけると「お疲れさまでした」と返事をしてくれる。ドミニカ選手は、陽気で明るく、おおらかなイメージがある。それとは正反対で、まるで日本人のようだ。

 「去年、四国に行ったとき、他の日本人選手の行動を見て覚えました。あいさつをしたりお礼を言ったり。日本で成功するためには、こういう風にすることも大事だと思ったんです」

 昨季は独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知に派遣された。アカデミーの練習生が数人いる広島とは違い、ドミニカ人は1人だ。NPB入りを目指して鍛錬する選手を見ながら、日本で成功するため生活や文化、礼儀を自然と身に付けていった。「ドミニカ人で、礼をしたりするのは珍しいと思います。日本に慣れることも、成功するためには必要だと考えました」日本食も大好きで「好きなのはうどん、ラーメン、焼き肉です」と笑った。

 春季キャンプでは、力強い投球で周囲の評価は高まり続けている。ヤクルト・衣川スコアラーは「可能性を感じる。疲れてくる夏場にあんな速い球を投げられたら…」と警戒心を強めた。現在、支配下登録の外国人は6人いる。競争は激しいが、新助っ人ザガースキーが右足首を故障。出遅れ必至で、チャンスは広がっている。

 「支配下登録を勝ち取れように頑張りたいと思います」。そう言うと、また帽子をとって一礼した。ジャパニーズドリームをつかむため、デヘススの戦いは続く。(デイリースポーツ・市尻達拡)

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