金の入江聖奈はパリ目指さず「ボクシングは大学まで」現在3年“浮気の境界線”を研究

試合後、相手選手と健闘をたたえ合う入江聖奈(右)=両国国技館(撮影・高部洋祐)
決勝で死闘を繰り広げる入江聖奈(左)=両国国技館(撮影・高部洋祐)
 3回のゴングが鳴り、相手選手と健闘をたたえ合う入江聖奈(右)=両国国技館(撮影・高部洋祐)
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 「東京五輪・ボクシング女子フェザー級・決勝」(3日、両国国技館)

 入江聖奈(20)=日体大=が、2019年世界選手権覇者のネスティー・ペテシオ(フィリピン)を判定で破り、この競技で日本女子初の金メダルを獲得した。1964年東京五輪バンタム級の桜井孝雄、12年ロンドン五輪ミドル級の村田諒太を含めて日本勢3個目の金メダルを獲得した。

 試合後に涙を見せた入江は、記者会見で「気がついたら表彰台に立っていて、君が代が流れた時になんとなく世界一になったんだなと実感があった」と明かした。

 鳥取・米子西高3年で世界ユース選手権銅メダルに輝き、19年世界選手権ではベスト8入り。昨年3月のアジア・オセアニア予選で、フライ級の並木月海とともにボクシング女子として日本勢初の出場権を獲得し、一気に女子初の金メダルまで獲得した。一躍脚光を浴びる存在になり、「私が金メダルを獲ったことで女子ボクシングがみんなに知られたらいい」と競技普及も目指す。

 現在は大学3年生で「授業でいっぱい体育のことをやっているので、少し離れたいと思って心理学(のゼミ)を選んだ」と、「浮気の境界線」について研究している。現状では24年パリ五輪は視野に入っておらず「自分の中では有終の美で終わりたい。大学いっぱいでボクシングはやめるつもり。ゲームが好きなのでゲーム関連で就活したい」と話していた。

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