「東京五輪・陸上男子走り幅跳び・決勝」（２日、国立競技場）

　橋岡優輝（２２）＝富士通＝は、８４年臼井淳一以来となる３７年ぶりの入賞。メダル獲得はならなかった。

　橋岡はメダル獲得を逃し、「悔しいです」と第一声。６位入賞も堂々たる結果だが「まあ、体の調子は悪くなかったが、かみ合わせの部分でうまくいってない。もう少しやれてたらの後悔もある。最終的には８メートルを超えられたのは良かった」と振り返った。

　３７年ぶり入賞も「３７年前は生まれてなく、ピンと来てなかった。入賞できて、パリに向かって、日本陸上界にもいいスタートを切れるのかな」と語った。順位確定の瞬間は「何も考えられなかったのが素直なところ。来年は海外を拠点にタフな試合もこなし、世界レベルで強くなるようにやっていきたい」と先も見据えた。

　橋岡は日本勢で３７年ぶりの決勝進出。この日は２回目で７メートル９５、３回目は７メートル９７。上位８人による４回目以降への進出を決めた。

　逆転を狙った最後の６回目は８メートル１０と、この日一番の記録で意地をみせたが、この時点で６位となった。予選では全体３番目の８メートル１７。メダル獲得となれば３２年・南部忠平、３６年・田島直人に続いて８５年ぶり史上３人目の快挙だったが、惜しくも届かなかった。

　◆橋岡優輝（はしおか・ゆうき）１９９９年１月２３日生まれ。埼玉県出身。１８３センチ、７７キロ。１９年日本選手権優勝。２０年日本インカレ優勝。東京五輪サッカー日本代表ＤＦ橋岡（シントトロイデン）はいとこ。趣味は釣り、ゲーム。好きな食べ物はすし、焼き肉。