田中希実が日本新で準決勝進出!「目標通り」日本人初の女子1500m出場で快挙
「東京五輪・陸上女子1500m・予選」(2日、国立競技場)
田中希実(豊田自動織機TC)が日本新を更新する走りで組4着に入り、準決勝進出を決めた。4分2秒33だった。卜部蘭(積水化学)とともに日本人初出場。
自身のスタイルである先頭で引っ張る走りを五輪でも実践。最後までペースを落とさず、快挙を達成した。「日本記録を出せば準決勝にいけると思っていた。目標通りのタイムで準決勝に行けて良かったです。対応できたとは言い切れないが、イメージとしては800のラストのように粘れたのではないかと思います」とうなずいた。
中長距離のエース。7月17日のホクレン中長距離チャレンジ・1500メートルでは、自らの持つ日本記録を更新。4分4秒08をたたき出すなど、日本記録を樹立した。
大舞台でも記録を延ばし、「1500にこだわってきて、出場するだけでなく、準決勝に前を見据えてやってきた。これまでの取組の成果が出ているのではないか」と充実の表情を浮かべた。
初の五輪では5000メートルにも出場。予選突破はならなかったが14分59秒93の自己ベストを出し、さらなる伸びしろを感じさせる走りを見せていた。
卜部蘭は自己記録を大きく更新する4分7秒90で組9着だった。
◆田中希実(たなか・のぞみ)1999年9月4日生まれ。兵庫県出身。五輪で、女子としては初となる1500メートルの代表入りを果たした。5000メートルにも出場しており、中長距離を走る驚異のマルチランナー。