池江璃花子の東京五輪 白血病乗り越え泳いだ3種目 メドレーリレーは8位

 レース後、涙する池江璃花子(撮影・高部洋祐)
 レース後、スタンドに向かって手を振る池江璃花子(中央)(撮影・高部洋祐)
 決勝のレースを終え、チームの仲間と健闘をたたえ合う池江璃花子(撮影・高部洋祐)
3枚

 「東京五輪・競泳女子400mメドレーリレー・決勝」(1日、東京アクアティクスセンター)

 白血病を乗り越えて大舞台に臨んだ池江璃花子(21)=ルネサンス=が16年リオに続く2度目の五輪を終えた。第3泳者としてバタフライを泳いだ。

 第1泳者の背泳ぎ・小西杏奈(ガスワン)が6番手でつなぐと、続く平泳ぎの渡部香生子(JSS)で8番手に下がった。バタフライを泳ぐ池江は懸命の泳ぎも順位はそのまま。最後は五十嵐千尋(T&G)が8位でゴールした。

 タイム的にメダル獲得は難しい挑戦だった。それでも池江は「決勝に出られたことに自信を持って、みんなが興奮するようなワクワクするようなレースができたら」と意気込んで臨んだ。今大会ラストの泳ぎを、見るものの目に焼きつけるような泳ぎだった。

 今大会は24日の女子400mフリーリレー、29日の混合400mメドレーリレーと、計3種目に出場。バタフライで出場した女子400mメドレーリレーのみ予選6位で決勝進出を果たしていた。

 「1年前じゃ考えられなかった環境に今いるけれど、これが自分の運命であって。きっと東京五輪に出ることは決まってたんだろうなって思う」

 2019年2月に自身のSNSで白血病と診断されたことを公表した。過酷な闘病生活の末、19年12月に退院した際には、体重は10キロ以上落ちていた。

 目標を2024年パリ五輪に設定。だが、コロナ禍で東京五輪が1年延期となった。2020年8月29日に594日ぶりに競技会に復帰。涙を流した。「可能性があるなら」。目標を繰り上げて、東京五輪の舞台に立った。

 五輪代表内定後の5月には開催反対派からSNSに「辞退してほしい」などのコメントが寄せられた。「とても苦しいです」と心境を語り、「わたしに限らず頑張っている選手を温かく見守ってほしい」とつづっていた。

 「与えられた使命というか、自分が東京五輪に出ることは必然だったかもしれないので。自分が与えられたリレーで力を発揮することを全うして、結果に結びつけられたら」。そう意気込んで臨んだ五輪だった。

 ▽背泳ぎ 小西杏奈1996年5月10日、兵庫豊岡市出身。25歳。中京大卒。ガスワン所属。五輪は初出場。159センチ。

 ▽平泳ぎ 渡部香生子 1996年11月15日、東京都出身。24歳。早大卒。JSS所属、五輪は3度目。167センチ。

 ▽バタフライ 池江璃花子 2000年7月4日、東京都出身。21歳。日大在学中。ルネサンス所属。2度目の五輪。172センチ。

 ▽自由形 五十嵐千尋 1995年5月24日、神奈川県横浜市出身。26歳。日体大卒、T&G所属。2度目の五輪。170センチ。

2021-08-08
2021-08-07
2021-08-06
2021-08-05
2021-08-04
2021-08-03
2021-08-02
2021-08-01
2021-07-31
2021-07-30
2021-07-29
2021-07-28
2021-07-27
2021-07-26
2021-07-25
2021-07-24
2021-07-23
2021-07-22
2021-07-21

関連ニュース

東京五輪最新ニュース

もっとみる

    東京五輪 写真ハイライト

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス