ジョコビッチは母国セルビアに銅メダルを持ち帰ることができなかった。テニスの3位決定戦で男子シングルスはフルセットで敗れ、続く混合ダブルスは右肩のけがを理由に棄権した。「国にメダルをもたらせず残念だ。五輪に出場したことは一切後悔していない」と、4度目の大会を振り返った。
体力は残っていなかった。第3セットでリードを許し、ネットの支柱にラケットを投げつけて破壊。プレーも振る舞いも王者の姿ではなかった。
「人生に偶然はない。心痛める負けだが、こうした経験が自分を強くしてきた。(3年後の)パリ五輪に向けて前を向いて進みたい」と、悲願の金メダルへ再挑戦を誓った。