入江聖奈 決勝進出で銀メダル以上確定 日本女子ボクシング史上初のメダル
「東京五輪・ボクシング女子フェザー級・準決勝」(31日、両国国技館)
日本の入江聖奈(20)=日体大=が、2019年世界選手権銅メダルのカリス・アーティングストール(イギリス)に判定勝ちし、銀メダル以上が確定した。
今大会が日本女子として初の五輪出場。ボクシングは3位決定戦がないため、入江は4強入りした時点で銅メダル以上が決まっていた。
母マミさんが漫画家の小山ゆうさんのファンだったことから漫画「がんばれ元気」を読み、ボクシングに興味を持った。小学2年の時に地元のジムに入会。母は「女の子が殴り合いをしないでほしい」と反対したが、父の善昭さんがこっそり入会させてくれたことで、そこからは男の子に混じって腕を磨いた。
天真らんまんで日本代表では最年少のムードメーカー。日体大3年で、柔道の女子52キロ級金メダリスト、阿部詩とは同級生で、高校時代から有名だった阿部をキャンパスで「まぶしい」と話したこともあった。日本女子初の五輪出場から一気にメダル獲得。自らも光を放つ存在になった。
◆入江聖奈(いりえ・せな) 2000年10月9日、鳥取県出身。164センチ。2019年の世界選手権でベスト8入り。昨年、日本女子として初の五輪切符を獲得した。