アスリートへの誹謗中傷 橋本大輝も思い「少なくなることを願っています」
東京五輪・体操男子の個人総合で金メダルを獲得した橋本大輝が29日、自身のツイッターで、SNSでの誹謗中傷を受けていることについて言及した。
自身のアカウント(@HsmtD_0807)で、個人総合のメダリスト3人で記念撮影に収まっている様子の写真と、国際体操連盟から採点に関しての解説付き声明の画像を掲載。さらに、ツイッターの文字数には収まりきらない自身の心境を表した文章を掲載した。
まず、何よりも家族や指導者ら関係者や、今回の大会を開催するために尽力した関係者への感謝を表し、祝福メッセージを寄せてくれた人がいることへの喜びも記した。
その上で、「SNSでの誹謗中傷とみられるメッセージもあります」と報告。国際連盟の声明文の中に跳馬の演技の採点・減点の基準が明記されていることに触れつつ「東京オリンピックという舞台で疑惑の判定となってしまう演技をしてしまったことは申し訳ありません」とつづっている。
減点が入った、自身の個人総合決勝でのつり輪を引き合いに「私たちアスリートは時には厳しい結果や点数を受け入れなければいけない時があります」とし、「採点競技は主観的ではなく審判員による客観的な採点で評価されます。他の選手も知った上で体操競技というスポーツを競っていると思います」と思いを記した。
五輪という舞台で競い合うアスリートについて「称賛する人が増え誹謗中傷とみられる行為を行う人が少なくなることを願っています」と呼びかけた。(以上、橋本の発言は午後11時6分の投稿より引用)
SNSなどを通じた誹謗中傷については、サーフィン男子の五十嵐カノアが、自身のツイッターで反論をポルトガル語で表明したほか、体操では女子の村上茉愛も団体戦の後に誹謗中傷のコメントを受けていたことを告白している。
アスリートへの誹謗中傷は、日本国内ではコロナ禍での五輪開催の是非を巡ってのもの、という側面があったが、大会に入っては海外から採点やルール適用を巡っての非難が理由になっているケースもある。