涙の村上茉愛 銅メダルまで0・816点差 平行棒で右肘負傷「みんなに申し訳ない」

 平均台の演技を終え、右腕を触りながら涙ぐむ村上茉愛
 平均台の演技を終え畠田瞳(右)と抱き合う村上茉愛
 5位に入りカメラに向かってポーズをとる(左から)畠田瞳、杉原愛子、平岩優奈、村上茉愛
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 「東京五輪・体操女子団体・決勝」(27日、有明体操競技場)

 4位に終わった16年年リオデジャネイロ五輪の雪辱を期した日本だったが、163・280点で5位に終わった。3位イギリスとの差は0・816点。1964年東京大会の銅以来となるメダルには届かなかった。

 エースの村上茉愛(日体ク)は得意の床、跳馬でチーム最高点を叩き出し、メダル争いに導いたが、3種目目の段違い平行棒の離れ技がバーに近づき過ぎてしまい、右手が外れるミス。この際に右ひじを負傷した。この種目の得点は12・700点。「自分のバーがもう1点上がると考えたら、3番に入れた。チームのみんなには申し訳ないなって」と、涙した。

 ただ、ここまで日本の女子をけん引してきたのは、誰も知っている。「みんな『茉愛さんだけの責任じゃないですよ』って言ってくれて…」と話しながら、「悔しくて、もう1回演技したい、とは思わなかった。リオの時はもう少し頑張っていれば、と思ったけど、頑張って準備して、受け入れる準備はしてきた。私たちなりに頑張った」とうなずいた。

 最終種目の平均台まで演技したものの、右ひじは「自分が思っていたよりも痛かった」という。メダルの期待が懸かる個人総合と種目別ゆかが控えるが、29日の個人総合については「終わってから、結構う~んという感じ。明日になってみないと分からない」。ただ、ゆかについては「今日は、狙いにいって、14点台にのせられた。行けそうなところはあるなと思った。種目別は着地まで狙っていきたい」と、メダルへの意欲を口にした。

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