上野由岐子 13年ぶり金メダルに「諦めなければ夢はかなうと伝えられた」
「東京五輪・ソフトボール・決勝、日本2-0米国」(27日、横浜スタジアム)
日本は宿敵・米国を破り、前回実施された2008年北京五輪以来、13年ぶりとなる金メダルを獲得した。
最後のマウンドにいたのは日本の大エース・上野由岐子(39)=ビックカメラ=だった。先発して六回途中を2安打無失点。一度はマウンドを譲ったものの、リエントリー(再登録)で再び最終七回のマウンドへ。三者凡退で2度目の金メダルへと導いた。
上野の一問一答は以下の通り。
◇ ◇
-今の気持ちは。
「本当、感無量です」
-最終回、どんな気持ちでマウンドへ。
「途中、リリーフで投げてくれた後藤が、もう顔面そうはくで、いっぱいいっぱいで投げてくれたのをみて、逆に自分がやってやるんだという気持ちに、逆にふるいたたせてもらった。そのおかげで最後、気持ち強く投げることができて、最終的にこうやって、皆さんの期待に応えられて、よかったなと思います」
-重圧のかかるマウンド。
「まあ、これが、自分が背負ってるものだと思ってたし、このマウンドに立つために13年間、いろんな思いをして、ここまで来られたと思うので、そういった意味では投げられなくなるまで絶対、投げてやるって、そういう思いでした」
-13年ぶりの金メダル、重みは違う。
「前回の金メダルと違って、やっぱり地元開催で、プレッシャーも大きかったですし、近くでずっと、(宇津木)麗華監督の姿を見ていて、日に日にプレッシャーに押しつぶされるんじゃないかというぐらいの姿を見ていたので。少しでも力になりたいと思ってたし、最後こうやって、恩返しができてほんとによかった」
-今後、日本のソフトボール界につながる金メダルになる。
「13年という年月をへて、最後、諦めなければ、夢はかなうということを、たくさんの方々に伝えられたと思うので、これから、またソフトボール競技は次回からなくなってしまいますけど、また諦めることなくしっかり前へ進んでいきたいと思います」