高藤直寿が金メダル獲得で男泣き「開催して頂いたおかげです」

 金メダルを獲得した高藤直寿(撮影・堀内翔)
 日本選手団初の金メダルを獲得し、ガッツポーズする高藤直寿=日本武道館
 男子60キロ級で金メダルを獲得し、ガッツポーズする高藤直寿=日本武道館
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 「東京五輪・柔道男子60キロ級・決勝」(24日、日本武道館)

 リオ五輪同級銅メダルの高藤直寿が悲願の金メダルを獲得した。決勝で楊勇緯(チャイニーズタイペイ)をゴールデンスコア方式の延長戦の末に破り、日本勢金メダル1号となった。

 初戦を内股で一本勝ちを飾ると、準々決勝、準決勝はゴールデンスコア方式の延長戦を制して、決勝にたどり着いた。

 決勝は一進一退の攻防。最後は楊に3つ目の指導がいき、相手の反則で高藤の勝利となった。

 高藤は畳を降りると男泣き。「ありがとうございました。本当に今まで支えてもらってこの結果があると思います。いやあ…。本当にコーチ、井上監督に迷惑をかけてばかり。結果を残せて良かったと思います」と歓喜。新型コロナウイルス禍の大会で金メダル1号となり「全然、そこまで頭が回らないですけど、こうやって開催して頂いたおかげです」と感謝した。

 決勝の内容を振り返り、「豪快に勝つことできなかったけど、これが僕の柔道です。今まで応援してくださってありがとうございます。もっと金メダリストして柔道を磨いていきます」と語った。

 5年前の屈辱が高藤の原動力。初出場の16年リオデジャネイロ大会では優勝候補と目されながら、準々決勝でまさかの一本負け。金メダルのみを目指して戻って来た大舞台で、世界の頂点に立った。

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