【吉田知那美氏の視点】フォルティウスの総合力示した中国戦 責任背負いすぎた吉村選手

 1次リーグ最終戦を終え、涙を拭う吉村
 1次リーグ最終戦で中国に勝利し、喜ぶ吉村(左上)ら日本チーム
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 「ミラノ・コルティナ五輪・カーリング女子・1次リーグ、日本9-6中国」(19日、コルティナ・カーリング五輪競技場)

 1次リーグ最終戦で女子は日本のフォルティウスが中国を9-6で下し、2勝7敗の8位で終えた。6-6の第9エンドに1点をスチールし、最終第10エンドも2点を奪った。スウェーデンが7勝2敗の1位で準決勝に進み、6勝3敗で並んだ米国、スイス、カナダが4強入りした。男子はカナダと英国が21日の決勝に進んだ。準決勝でカナダはノルウェーを5-4で下し、英国はスイスに8-5で勝った。

  ◇  ◇

 最後の中国戦はフォルティウスらしい総合力を発揮した。「たられば」にはなるが、この内容を1次リーグの序盤から出せていれば、流れは大きく変わっていたはずだ。

 第3エンドに吉村選手が決めたショットは、本当に難易度が高かった。アイスへの恐怖心や雑念があれば選択できないような難しい技であり、本来の力を示した場面だった。誰がキーマンか分からないほど全員が力を発揮し、強いチームの戦い方を見せた。

 気になったのは、大会を通じて吉村選手が「私の責任」という言葉を口にしていたことだ。ミスを改善し、次につなげるには、強すぎる責任感が必ずしもチームのためになるとは限らない。本当の原因を見極める前に、問題を一人に集約してしまう危うさがある。あの言葉をそのまま受け取るなら、分析が不十分なまま、本質が見えにくくなっていた可能性はある。

 肌感覚では世界との差はない。ただ、結果には必ず理由がある。たまたまはない。苦しい大会だったが、チーム力は確実に高まったので、この経験をどう次につなげるか。そこにフォルティウスの真価が問われる。(北京五輪銀メダリスト)

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