圧巻首位発進の17歳、中井亜美「人生の中で一番最高の瞬間」憧れ浅田真央さん超え五輪最年少3A成功 2位坂本花織も感嘆「日本の世代交代は安泰」

 「ミラノ・コルティナ五輪・フィギュアスケート女子・SP」(17日、ミラノ・アイススケートアリーナ)

 五輪初出場の中井亜美(17)=TOKIOインカラミ=が圧巻の五輪デビューを飾った。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めるなどほぼ完璧な演技で自己ベスト、今季世界2位の78・71点をマークし、首位発進を決めた。五輪でのトリプルアクセル成功は伊藤みどりさん、浅田真央さん、樋口新葉さんの3人で、中井は最年少での達成となった。

 演技後は「正直ビックリしてますし、この舞台でこの演技ができたことがすごくうれしく思います。(トリプルアクセルは)練習から調子がよかったので本番やるだけかなと思っていた。自信もすごくありました。最後の最後まで自分そ信じて上げることができた。本当に人生の中で一番最高の瞬間でした」と笑顔で振り返った。初の五輪での演技だったが「全然怖さとかもなく、緊張も思ったほかしなくて。本当にに楽しみだなってふうに思っていて、(グループの)1番滑走だったので6分間練習の気持ちの流れからしっかり挑めた」と堂々。憧れの浅田さんと同じトリプルアクセル成功については改めて「本当に夢が叶ったぐらいの嬉しさがあります。この舞台で着氷できたことで、テレビで見ている方たちが自分のように憧れてくれたら」とうなずいた。

 演技前には観客席を見つめて笑顔を浮かべる場面もあった。「日本の国旗をたくさん振ってくれる日本人の方がたくさんいて、ちょうど家族も見に来ていて、どこにいるのかなって探してました」と明かし、演技後に見つけたそうで「手作りバナーを作ってくれててそれを見つけました。普通に『中井亜美がんばれ』って」と笑った。

 6分間練習でも笑顔をみえるなど楽しんでいる姿をみせていた中井。SP「道」にのって、冒頭のトリプルアクセルを完璧に成功させ、笑顔をはじけさせると、続く3回転ルッツ-3回転トーループ、最後の3回転ループも軽やかに決めた。演技を終えると両腕を突き上げてガッツポーズ。満面の笑みで♥マークを作り、ダブルピースを繰り出した。

 五輪の舞台に物怖じせず、完ぺきな演技で堂々の首位発進を決めた17歳に、今季限りで現役引退を表明している2位の坂本花織も「日本の世代交代は安泰ですね」と感嘆した。

 浅田真央さんが10年バンクーバー五輪で銀メダルを獲得した演技に魅了され、5歳から競技を開始。憧れの人と同じトリプルアクセルを武器に、シニア本格参戦の今季はGPシリーズ開幕戦のフランス大会でいきなり日本女子史上3人目の初出場初優勝を果たし、大きく飛躍を遂げた。メダル候補の1人として、憧れの存在と同じ舞台に立った。「自分も五輪で最高に輝いている姿を見せたい」と語っていたが、まずは最高の滑り出しとなった。

 ◆中井亜美(なかい・あみ)2008年4月27日、新潟県出身。浅田真央さんに憧れて5歳で競技を始めた。21年に千葉県に拠点を移し、中庭健介コーチに師事。23年世界ジュニア選手権3位。シニア本格参戦の今季、GPシリーズ開幕戦のフランス大会で日本女子史上3人目の初出場優勝を果たした。ファイナルは日本勢トップの2位。全日本選手権で4位となり、五輪代表入りを決めた。通信制の勇志国際高千葉2年。TOKIOインカラミ所属。150センチ。

関連ニュース

ミラノ・コルティナ五輪最新ニュース

もっとみる

    ミラノ・コルティナ五輪速報

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス