「今できるベストは尽くせた」と渡部暁斗 残り種目へ手応え 飛躍11位から距離も粘りの走り 深くやらわかい雪質に苦戦「人生で一番きつかったかも」

 「ミラノ・コルティナ五輪・ノルディックスキー複合男子個人ノーマルヒル」(11日、プレダッツォ・ジャンプ競技場&テーゼロ距離競技場)

 後半距離(10キロ)が行われ、今季限りで引退する渡部暁斗(37)=北野建設=はこの大会最初の種目で11位だった。10位のガイガー(ドイツ)とほぼ同時にゴールラインをまたぎ、写真判定の末に順位が決まった。渡部は日本勢トップでゴールした。

 レース後、渡部は「これが今の実力かなと思います」と冷静順位を受け止めた。最後は実力者のガイガーを写真判定まで追いつめたが「実力で追い詰めたわけじゃなくて。脱落した人たちがレースをあきらめていて、自分もそんな中でペースが上がらないなと思いながら走った。せめて今日のレースだったらスコグルン(ノルウェー)選手かルゼック(ドイツ)選手についていけたら良かった」と振り返った。

 前半はそのスコグルンら走力のある選手と集団を形成した。「彼らと一緒に走って前の集団のペースもきょうのコンディションだと上がらないなと思ったので追いつきたかったが。みんな深い雪で苦戦している中で、自分の体力もいつの間にか削られてしまった。ちょっと悔しいけど仕方ない」と受け止めた。

 深くやわららかい雪質については「人生で一番きつかったかもしれない」と本音も。「そもそもコースのプロフィール自体もきついのに、今日の(足の)すねくらいまで埋まるような雪が相まって、ものすごいタフなコンディションでしたね」。そう言いながらも「ここ2、3シーズン、本当にいいいレースができていなかった中で、いいジャンプとクロスカントリー。ちょっと粘りきれなかったが今できるベストは尽くせたかな」と残りの2種目への手応えを口にした。

 6大会連続の五輪出場の渡部は、最高成績は14年ソチ五輪、18年平昌五輪の個人ノーマルヒルで獲得した銀メダル。今大会はこの後、個人ラージヒル、団体ラージヒルへの出場を予定している。

 ◆渡部暁斗(わたべ・あきと)1988年5月26日、長野県出身。98年長野五輪のジャンプを会場で観戦して小学4年でジャンプを始め、中学1年から複合に取り組んだ。06年トリノから五輪6大会連続出場。14年ソチ、18年平昌で個人ノーマルヒル銀メダル。22年北京五輪ではラージヒル個人・団体それぞれで銅メダル。173センチ、60キロ。

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