【鈴木明子氏の視点】フィギュア団体の「勝ちにいって価値ある銀」各メンバーが今持てる力を全て発揮した素晴らしい戦いだった
「ミラノ・コルティナ五輪、フィギュアスケート団体」(8日、ミラノ・アイススケートアリーナ)
日本が2大会連続の銀メダルを獲得した。3種目のフリーを実施し、ペアの三浦璃来(24)、木原龍一組(33)=木下グループ=は今季世界最高で自己ベストの155・55点をマークしてトップ。女子の坂本花織(25)=シスメックス=も148・62点で1位と活躍し、最終種目を残して順位点で首位の米国に並んだ。男子の佐藤駿(21)=エームサービス・明大=は自己ベストの194・86点で2位となり、世界王者マリニンが200・03点だった米国に惜敗した。
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フィギュアスケート団体の日本は、各メンバーが今持てる力を全て発揮した素晴らしい戦いだった。チームのために戦うという一つのしっかりとした目標を全員が共有し、勝ちにいく気持ちを外から見ても感じられた。いいバトンをつなぎ続けてつかんだ、本当に価値のある銀メダルだ。
ペアの三浦、木原組は一歩の滑りですぐにスピードに乗った。うまく体重移動ができて、スケートの感覚が優れている。高い技の完成度や疾走感のあるリフトに加え、この4年間で表現面もうまく合わさり、2人ならではのペアの形ができた。
女子の坂本のフリーは一つ一つの要素でしっかり加点を得た。表現の中にジャンプがあり、流れが一切途切れないのが最大の強み。それによってジャンプで加点があり、演技点も評価された。
最も印象に残ったのは最後の男子フリーで最終滑走だった佐藤。元々ジャンプは素晴らしく、その上で滑りの質やプログラムの表現面にも成長が見えた。鍵山は五輪でも精神状態をコントロールして楽しめている。個人戦も勝機がある。アイスダンスの吉田、森田組はできることをしっかり出し切れた。(10年バンクーバー、14年ソチ両冬季五輪女子代表)
