鍵山優真が圧巻のマリニン超え!自己ベスト迫る108・67点で男子SP1位 ノリノリで観客煽り「はっちゃけちゃいました」団体戦は米と1点差肉薄の2位

 「ミラノ・コルティナ五輪・フィギュアスケート団体・男子SP」(7日、ミラノ・アイススケートアリーナ)

 22年銀メダルだった日本は、男子SPにエース鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が登場。圧巻の演技をみせ、自己ベストに迫る108・67点をマークした。世界王者のイリア・マリニン(米国)を上回り、1位となった。マリニンは98・00点で2位だった。前半4種目を終えて、日本は33点で米国(34点)にわずか1点差の2位につけた。

 SP「I Wish」ののり、冒頭の4回転トーループ-3回転トーループを完璧に成功。さらに4回転サルコー、最後のトリプルアクセルも軽やかに成功させ、演技後は何度も何度も右拳を突き上げた。団体金メダルを狙う中で、大きな男子SP1位。また個人戦にも弾みをつけた。

 演技後は「五輪を楽しもうと思っていたんですけど、最初は緊張があった。4年前と違ってみんなでメダルを取ろうと目標を作っていた団体戦。米国と2点差をどうやって埋めるかを考えた時に、1番大事な役割をになっていたので、緊張感がありながらも、そんな緊張がミラノの観客とみんなの応援で吹き飛んだ」と充実した表情で振り返り、演技中に観客を煽った場面についても「盛り上がらずにはいられないなーって感じで、来い、来い!っていう感じで。イチかバチかの賭け。大正解でした。ちょっとはっちゃけちゃいました」。マリニンを上回ったことにも「自己ベストに近い点数なので大きいけど、チームの順位が1番大事。まずは貢献できてうれしい」と語った。

 イタリア北西部のパレーゼで事前合宿をしてから、1月29日にミラノに入った。合宿では、女子の坂本花織(シスメックス)とともに滑る機会もあった。「花織ちゃんも、すごくスピードが出ていて、男子に負けず、むしろ勝ってるくらいの勢いで練習していた。すごく刺激になった」。今季限りでの引退を決めている坂本のパワフルさに手を引かれるように、鍵山も調子を上げてきた。

 22年北京五輪では団体、個人で銀メダルだったが、「ついていくだけの存在だった。なんのプレッシャーも緊張もなく、はっちゃけていた」と、ただ羽生結弦さんや宇野昌磨さん背中を追っていた。しかし、今は日本を背負うエース。4年前とは重圧が違う。「無意識でも立場は変わる。オリンピックで成し遂げたいことも変わる。オリンピックでの覚悟が強くなった」と自覚する。

 そんな中でも、五輪舞台でも自分の世界に没頭。本番リンクで初めて公式練習に参加した5日も「音楽が聞こえているというよりかは、憑依(ひょうい)できる感覚になった。ゾーンに入っている」と語っていた。完全体で迎えたミラノ五輪。完璧な演技からスタートした。

 ◆鍵山優真(かぎやま・ゆうま)2003年5月5日生まれ。神奈川県出身。22年北京冬季五輪で個人、団体ともに銀メダル。世界選手権は21、22、24年が2位、25年は3位。今季はGPファイナル2位。コーチは五輪2度出場の父、正和氏と14年ソチ五輪女子銅メダルのカロリナ・コストナーさん(イタリア)。神奈川・星槎国際高横浜出、オリエンタルバイオ・中京大。160センチ。

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