スキージャンプ男子団体が初優勝 長く孤軍奮闘のエース・小林陵も感激! 0.4差でアンカー二階堂「戦いがいある」逆転飛翔

 「ノルディックスキー・ジャンプ・フライング選手権」(25日、オーベルストドルフ)

 男子団体(ヒルサイズ=HS235メートル)を行い、小林陵侑(29)=チームROY、内藤智文(32)=山形市役所、中村直幹(29)=フライングラボラトリー、二階堂蓮(24)=日本ビール=の日本が合計1569・6点で初優勝した。大会は原則2年に1度の開催で、団体は2004年から採用。日本のこれまでの最高成績は5位だった。

 降り続く雪の中で日本の4人が歓喜の輪をつくった。長く孤軍奮闘してきた小林陵は「優勝するとは思わなかった。今日は(チームメートに)取らせてもらったメダル」と感慨深げな表情。層の厚さを示し、充実の戦力で歴史的初優勝をつかんだ。

 優勝候補スロベニアがトラブルで脱落した。今大会の個人で圧勝したD・プレブツが1回目の出番を控室で待つ間、スタート付近に置いていた自分のスキーが台を滑り落ちた。チームによる回収が間に合わなかったため、1回目は棄権扱いとなり、メダルを狙ったチームは最終的に6位に終わった。

 展開はオーストリアとの一騎打ちに。0・4点を追う状況でアンカー勝負を迎えた。二階堂は「めっちゃ面白い。戦いがいがある」と集中を研ぎ澄ませた。230メートルに迫り、着地でぐらつきながら何とかこらえた。続くオーストリアのヘルルが失速し、勝利が決まった。

 内藤と中村もきっちりと役割を果たした。32歳の「公務員ジャンパー」内藤は今大会がフライング初挑戦ながら、2回目に堂々の222メートルをマークし「チームに貢献できた」と会心の笑顔。股関節に痛みを抱えた中村は「できることを精いっぱいやった」と220メートル以上の飛躍をそろえた。

 最高の結果を手にし、ミラノ・コルティナ五輪代表の小林陵、二階堂、中村は仕上げの時期に入る。二階堂は「いいジャンプで終えられた。イメージ良く次につながる」と自信を漂わせた。

 ◇小林陵侑(こばやし・りょうゆう)1996年11月8日、岩手県出身。18年平昌五輪代表。22年北京五輪は個人で金1銀1。W杯で個人総合優勝2度。岩手・盛岡中央高出。174センチ、59キロ。

 ◇二階堂蓮(にかいどう・れん)2001年5月24日、北海道出身。4日のW杯で初優勝。父学さんも元ジャンプ選手。北海道・下川商高出。167センチ、55キロ。

 ◇中村直幹(なかむら・なおき)1996年9月19日、北海道出身。22年北京五輪代表。北海道・東海大四高(現東海大札幌高)から東海大に進み、卒業後にフライングラボラトリーを設立。175センチ、63キロ。

 ◇内藤智文(ないとう・ともふみ)1993年2月22日、東京都出身。下川商高から東海大に進学した。W杯下部のコンチネンタル杯で優勝1回。

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