カーリング快進撃支える 吉田知那美の肯定的言葉力 響く「ナイスぅー!」の魔力と多彩な表現

 「北京五輪・カーリング女子・決勝、日本-英国」(20日、国家水泳センター)

 カーリング女子決勝は現地時間20日午前9時5分から、日本代表のロコ・ソラーレ-英国のカードで行われる。18年平昌五輪3位決定戦と同カードで、当時は日本が英国を下し、日本カーリング史上初のメダルを手にしている。

 1次リーグは5勝4敗でギリギリの4位通過。終盤の苦しい時期を乗り越え、準決勝で世界女王スイスを破ったチームは、本来の明るさを完全に取り戻した。涙も笑顔も感情を存分に表現する中心にはサードの吉田知那美がいる。10-7の16日の米国戦後、藤沢は「特にちな(吉田知)が私にポジティブな言葉をかけてくれて、最後まで勝ちを信じられた」と、振り返っている。

 今大会、耳に残るのは、吉田知の「ナイスぅー!」の掛け声。ショットを決めた時、また勝利を決めた瞬間など、要所で響き渡っている。ツイッターでもロコ・ソラーレの試合が始まると、ツイッターでは「ナイスー!」が多用され、タレントの有吉弘行もカーリングの試合時間に「ナイスー」を連発している。

 18年平昌五輪での銅メダルでの活躍で同年の流行語大賞となった「そだねー」も、主に発していたのは吉田知。藤沢と混合ダブルスでコンビを組んだ平昌五輪男子代表の山口剛史は「さっちゃん(藤沢)は小言が多い。そういう時は『そだねー』って返すのが一番いい。あれを考えた吉田知那美は天才だと思う」と、そのワードセンスに舌を巻いていた。

 試合後のコメントも、その多彩な表現が人々を魅了する。決勝進出を決めたスイス戦後は「正直な話、どんなに良質な睡眠をとっても五輪のゴールドメダルゲームを戦う夢なんて、寝てみる夢でもみたことなかった」と、夢見心地で話した。NHKのテレビ取材では、試合会場が08年北京五輪の競泳会場だったことにちなみ「何も言えねえ、でした」と、北島康介の名言を再現。「琴美ちゃんを手ぶらで帰すわけにはいかないので」と、重ねて笑いを誘った。

 ひきこまれる吉田知の肯定的言葉力。決勝後に発せられる言葉にも注目が集まる。

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