チェン「ここにいられて幸せ」自己新111・71点羽生の世界記録まで0・11点
「北京五輪・フィギュアスケート団体」(4日、首都体育館)
団体の男子SPが行われ、個人戦の有力選手、ネーサン・チェン(米国)が登場した。自己ベストの111・71点をマークして1位になり団体戦のポイント10ポイントを獲得した。宇野昌磨が2位につけ日本に9ポイントが入った。
黒を基調にしたシンプルな衣装で、情感を込めてスタートした。冒頭の4回転フリップを美しく着氷。トリプルアクセルも大きなジャンプで降りた。
後半に配置した高難度の4回転ルッツからの連続ジャンプも、きっちりと3回転につなげ、実力の高さを見せつけた。
演技後も大きなアクションはなし。余裕を漂わせながら挨拶をしていた。
従来のSPでの自己記録は2019年のGPファイナルで出した110・38点だった。羽生結弦が持つSPの世界記録111・82点に迫る、世界歴代最高峰の演技を、団体戦から見せた。
4年前の平昌五輪は個人戦のSPで17位と出遅れるなど、納得のいく結果を残せなかった。「ここにいられて幸せ」と語った演技後の取材では「あの失敗からたくさんのことを学んだ。ここに来るまでたくさんの経験を積んで、それはすべて前向きな経験だった」など、自分と向き合ってきた4年間について語った。雪辱の舞台で、まずは順調な滑り出しを見せた。