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カー娘・藤沢 悲願叶えた!日本勢初の「銅」 流した奇跡の涙!みんな嬉しそだね~

カーリング女子で銅メダル獲得し、目を潤ませながらガッツポーズする藤沢(共同) 
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 「平昌五輪・カーリング女子・3位決定戦、日本5-3英国」(24日、江陵カーリングセンター)

 涙の銅メダルだ。女子3位決定戦でLS北見の日本が英国に5-3で逆転勝ちし、男女を通じて初のメダルとなる銅を獲得した。日本は2-3の第8エンドに1点を挙げて追い付くと、第9エンドに1点をスチールして勝ち越し。第10エンドもスチールして、14年ソチ五輪3位の英国を破った。スキップの藤沢五月(26)をはじめ、快挙を達成したメンバーたちは抱き合い、涙を流して喜びを分かち合った。

 カーリングの神様が、どんな神様よりも気まぐれなのは知っている。だから最後は祈るしかなかった。4-3でリードして迎えた第10エンド。中央に英国の石を残してしまったまま、LS北見は英国のスキップ・ミュアヘッドのラスト一投を待った。

 力を込めたテークショットが四方に石をはじいていく。中央に残ったのは、日本を示す黄色い石。日本カーリング界初の銅メダル。言葉が出ない。それぞれの名前を呼びながら、抱き合い、泣いて、笑った。

 苦難を乗り越えたスキップが導いた勝利だった。藤沢には忘れられない光景がある。中部電力に所属していた13年9月。ソチ五輪最終予選出場権を懸けた日本代表決定戦で北海道銀行に敗れた。それまで日本選手権を3連覇していた。夢舞台への最後の最後の大一番。重圧でショットが崩れた。涙で景色がゆがんだ。トラウマになった。「五輪に行けない自分に、コンプレックスがあった」。

 競技を始めた頃からショットも作戦もセンス抜群。最後の2投を担う重要なポジション。天才スキップとして名をとどろかせてきた。ただ、勝負どころでミスが出る。“ガラスのスキップ”。そんな声があるのも知っていた。

 弱い自分を変えたい。昨春からメンタルトレーニングを導入した。「もう試合に出たくない」。コーチの前で、そう涙した。口に出すことで弱い自分を受け入れた。鏡の前で笑顔を作り、常に前を向き続ける姿勢を作り上げた。

 そんな藤沢を、チームもまた救ってくれた。チーム創設者の本橋は、5人それぞれのキャラクターが生きるチーム作りにこだわった。明るく、楽しく、そして重圧も、責任も分かち合えるチーム。合言葉は「ステイ・ポジティブ」。「そだねー(そうだね)」、「いいよー」、「ナイっすー」。肯定的な言葉がアイスを飛び交う。「カーリングはチームで戦うスポーツ」。本橋の言葉が孤独だったスキップの心を解きほぐしていった。

 この試合、藤沢のショット率は83%を記録。ミュアヘッドの65%を大きく上回り勝利に導いた。「自分のショットに自信はあった。あとはスイーパーを信じて、チナ(吉田)を信じて、コーチを信じて投げました」。長野五輪の最終候補だった父充昌さんの夢もかなえたメダル。チームを、そして自分を信じられるようになった26歳が、導いた輝きだった。

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