追い抜き娘2位突破!美帆、金メダル獲得で全メダル制覇なるか

高木美帆(左)と高木菜那
2枚

 「平昌五輪・スピードスケート女子団体追い抜き・1回戦」(19日、江陵オーバル)

 女子団体追い抜き1回戦で、世界記録を持つ高木美帆(23)=日体大助手、高木菜那(25)=日本電産サンキョー、佐藤綾乃(21)=高崎健康福祉大=の日本は2分56秒09の2位で勝ち上がり、21日の準決勝で3位のカナダと対戦することが決まった。もう一つの準決勝は五輪新記録の2分55秒61を出したオランダと米国の組み合わせ。

 足取りをそろえて駆け抜けた。1500メートルで銀、1000メートルで銅メダルを獲得した高木美を軸に、姉の高木菜、佐藤が出場。スタートで佐藤がミスし、先頭の高木美がスピードを緩めるアクシデントがあったが、それでも2位で準決勝進出を決めた。予選タイム1位は0・48秒差で五輪新記録をマークした強国オランダ。個人種目でも阻まれ続けた“高い壁”が君臨する。

 ソチ五輪でメダルなしに終わったことをきっかけに、所属企業の垣根を越えて「ナショナルチーム(NT)」が発足した。オランダ人のヨハン・デビット氏を招へい。最先端のスポーツ科学や計測データ、数値を練習に用いることで、体力や体の状態が視覚的にも分かるようにした。

 一方で練習は“原始的”。ある選手は「オランダのコーチが科学的に教えてくれるのかと思ったら、ただただ(練習)量だった」と苦笑いするほどだ。ほとんど休みなく合宿を行い、高い水準を求めた。

 NT結成は、団体追い抜きの結果に直結した。普段から練習をともにしている上に、合宿でも相部屋になることがほとんど。性格も、スケーティングの特徴も熟知している。息の合った滑りとスピードの落ちない先頭交代で、今季は世界記録を3度続けて更新。金メダルの大本命として大会入りした。

 エース高木美にとっては金・銀・銅コンプリートも懸かるこの種目。「パシュートに懸けてきた時間はどの国より多い。自信を持って次のレースへ作り直したい」と高木美。最強の壁を今度こそ打破してみせる。

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