羽生連覇へ、フリーSEIMEIに強烈自負「ここまで和を演じられるのはたぶん僕だけ」

男子フリーを前に、公式練習で調整する羽生結弦=江陵(共同)
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 「平昌五輪・フィギュアスケート男子・FS」(17日、江陵アイスアリーナ)

 右足の負傷から3カ月を経ての復帰戦で、66年ぶりの五輪連覇を目指す羽生結弦(23)=ANA=は16日のSPではすべてのジャンプを成功させ、世界に衝撃を与える復活劇を見せつけた。111・68点と首位発に立ち、ソチ五輪ではミスがあり悔いを残しながらの戴冠だったフリーを迎える。勝負プログラムは、2季前に使用した陰陽師・安倍晴明を演じる「SEIMEI」だ。

 このプログラムには羽生の強烈な自負が込められている。

 「ここまで和なプログラムを演じられるのは今の日本男子でたぶん僕だけ。僕だから出せる繊細さ、和の力強さ、線の使い方で、僕らしいプログラムになればと思う」

 15-16年シーズンの開幕前、プログラムを発表した時、羽生はこう語った。そして、この言葉通りの世界観を示していくことになる。

 15年NHK杯(216・07点)、GPファイナル(219・48点)とフリーの世界歴代最高得点を更新していった。羽生はフリー「ホープ&レガシー」を使用した17年世界選手権でさらにフリーの最高得点(223・20点)を更新しているが、表現力を示す演技構成点は15年GPファイナルが98・56点で、17年世界選手権が97・08点。表現面で最も真価を発揮したのは、「SEIMEI」での演技だった。五輪シーズンでの再演は、1年以上前から決めていた。

 4年前には成し遂げられなかった完ぺきな形での勝利へ。自信と確信を持って、最強の陰陽師が降臨する。

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