登坂絵莉が金メダル獲得!決勝で劇的逆転勝利「ここしかないと思った」

金メダルを口に運ぶ登坂絵莉(撮影・棚橋慶太)
3枚

 「リオ五輪・レスリング女子フリースタイル48キロ級・決勝」(17日、カリオカアリーナ)

 五輪初出場の登坂絵莉(22)=東新住建=が、決勝でマリア・スタドニク(アゼルバイジャン)に3-2で判定勝ちし、金メダルを獲得した。

 世界選手権3連覇の登坂が決勝でぶつかったのは、昨年の世界選手権決勝で下したスタドニク。第1ピリオド、足を取られて押し出され、0-1で折り返す。第2ピリオドも先にポイントを取られて0-2。その後1ポイントを奪い1-2から、終了間際に相手の足を取ると、バックに回って2ポイント獲得。その直後に終了のブザーが鳴る劇的な逆転勝ちで、金メダルをつかみ取った。

 「よかったです。いろんな人の顔が浮かんで、感謝です。(最後の攻撃は)ここしかないと思って。これで取れなかったら後悔すると思って、力入れて最後、取りました」と、晴れやかな笑顔で語った。

 表彰式後のインタビューでは「最高ですね。(金メダルは)重いですよ。うれしいです」と、喜びをにじませた。スタンドで応援していた両親には「思い切ってやってこいよ、ということだったんで、絶対に勝って喜ばせてあげるという気持ちでした。人生で今のところ、一番の親孝行です」と笑った。レスリング女子の一番手で最高の結果。「自分がメダルを取ることで勢いを付けるんじゃないかなと思っていました」と話した。

 登坂は初戦となる2回戦はジュルジス・エシモア(カザフスタン)に6-0で、準々決勝はヘイリー・アウゲロ(米国)に11-2で、いずれも判定勝ち。準決勝は2月のアジア選手権で敗れた孫亜楠(中国)に8-3で判定勝ちし、決勝に進んでいた。

 2012年ロンドン五輪で金メダルを獲得した小原日登美が引退し、代わってこの階級のトップに立った。世界選手権は13年から3連覇を達成した。今年のアジア選手権決勝で3年半ぶりの敗戦を喫し、12年から続けてきた連勝記録が59で止まった。しかしその敗戦を乗り越え、大舞台で最高の結果を出した。まだ22歳の女王には、20年東京五輪での連覇にも期待がかかる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    デイリーおすすめアイテム

    注目トピックス