愛、佳純、美誠が躍動!日本3大会連続4強 3-0オーストリア圧倒

準決勝進出を決めスタンドのファンに手を振る(左から)伊藤美誠、福原愛、石川佳純=リオデジャネイロ(撮影・棚橋慶太)
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 「リオ五輪・卓球女子団体・準々決勝、日本3-0オーストリア」(13日、リオ中央体育館)

 2大会連続のメダル獲得を目指す日本が3-0でオーストリアに勝利し、3大会連続の準決勝進出を決めた。第1試合で福原愛(27)=ANA=が、第2試合で石川佳純(23)=全農=がそれぞれシングルスで勝利。第3試合は福原と伊藤美誠(15)=スターツ=のダブルスが勝った。中でも伊藤は福原とのコンビで躍動した。

 第1試合の福原はポルカノバに3-0でストレート勝ちした。積極的に打っていくスタイルを貫き試合を支配した福原が第1ゲーム、第2ゲームと連取。大柄な相手に左右へ打ち込んだ球を拾われる場面もあったが、第3ゲームは、相手の正面をつく打球も織り交ぜ着実にポイントを重ねた。

 第2試合の石川はリュウ・ジャと左利き同士の対決。第1ゲームを5-11で落としたが、第2ゲームは連続ポイントでリードを奪い、11-4。第3ゲームも相手の体勢を見極めてコースをつき、最後は相手のミスで11-7とした。第4ゲームは競り合った。お互いが強打を決め合う展開もあったが、最後は石川が決めて11-7。3-1でこの試合に勝利した。

 第3試合のダブルスは福原、伊藤組がポルカノバ、リ・カンビン組と対戦した。第1ゲームは試合開始から6連続ポイントなどで11-5で圧倒したが、第2ゲームは終盤で連続してポイントを落とした。ジュースに持ち込んだものの10-12で奪われた。

 第3ゲームでは伊藤にスーパーショットが出た。4-2から、相手の強打に反応し角度をつけて打ち返し、相手に反応させなかった。このゲームを11-7で取ると、第4ゲームも7-10から伊藤の強烈なレシーブや福原のコースをついた一打などで5連続ポイントを奪い、12-10と逆転でものにした。

 ダブルスで勝利に貢献した伊藤は「昨日も今日もすごくいい試合ができたかなと思います。ただ、最後の方で自分にミスが出てしまったのが反省点かなと思いますけど、明日につなげられる試合ができたかなと思います」と振り返った。これまでに多く出場している他の国際大会と比べても「普通の国際大会よりも楽しいなと思います。まわりの選手の入りだったり、すごく気合が入っているなと思います」と笑顔を見せていた。

 福原は「相手の選手は美誠が2敗したことがある選手だったのでしっかりと事前に対策を練られた。チームに流れがくるようにとプレーしました。1戦1戦雰囲気をつくりながら戦っていきたい」とベテランらしい落ち着いたコメント。シングルスでは初戦敗退という不本意な成績に終わった石川は「シングルスは残念でしたけど、団体戦、気持ちを切り替えていいプレーができていますし、昨日、初めてリオ五輪で勝ててうれしかったです」と語った。

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