「リオ五輪・競泳男子２００ｍ個人メドレー・決勝」（１１日、五輪水泳競技場）

　マイケル・フェルプス（３１）＝米国＝はトップでゴールしたことを確認すると、４本の指を立てて勝利の余韻に酔いしれた。男子２００メートル個人メドレーで五輪競泳史上初となる４連覇。そして、今大会自身４個目の金メダル。フェルプスは「子どものころ、誰もやったことがないことをしたいと思っていた。毎日が夢のようだ」と笑顔で口にした。

　前半を２位で折り返し、３種目目の平泳ぎでトップに躍り出ると最後は２位萩野に２秒近い差をつけて圧勝した。五輪史上最多の通算獲得金メダル数を「２２」に伸ばしたレースの約３０分後には１００メートルバタフライ準決勝に出場し、決勝進出を決めた。最後と公言する五輪で衰え知らずの強さを見せる３１歳の「怪物」は「納得できる形で競技生活を終えたいだけ」と涼しい顔だった。