【予想】松野明美氏・女子マラソン

 「ロンドン五輪・女子マラソン」(5日、マル発着周回コース)

 アテネ五輪で野口みずき(シスメックス)が金メダルを獲得して以来、2大会ぶりのメダルに挑む女子マラソン。前回の北京で5大会連続のメダルが途切れたものの、重友梨佐(24)=天満屋、木崎良子(27)=ダイハツ、尾崎好美(31)=第一生命=で復活をかける。昨年の世界選手権を制したエドナ・キプラガト(32)=ケニア=らアフリカ勢を中心とした海外勢が金メダル候補とみられる中、デイリースポーツ評論家の松野明美氏(44)は、重友を筆頭候補に銅メダルへの期待を寄せた。

 世界選手権でケニア勢が表彰台を独占したり、世界歴代2位のタイムを持つショブホワ(ロシア)ら、海外勢は強力です。日本勢では重友さんの2時間23分23秒がベストだけに、タイムの比較で言えば、実力の差は歴然としています。

 日本の選手は、暑かったり、アップダウンが激しいなど、サバイバルレースになるほど強さを発揮します。今回は周回コースを3周し、高低差がほとんどないだけに不利とみます。

 五輪は勝敗を重視するので、お互いがけん制し合い、かなりのスローペースになるでしょう。1周目は様子をみながらついていくこと。そして2周目、道幅が狭いところあたりを利用してロングスパートをかけることです。意表を突くことが大事で、まともに勝負していては勝てません。

 メダルには、3人が協力して走ることも必要でしょう。個人種目とはいえ、(シドニー五輪金メダルの)高橋(尚子)さんや野口さんのような絶対的なエースがいません。「三本の矢」は折れないものですからね。

 後半の粘りが持ち味の木崎さん、経験豊富な尾崎さんにも期待しますが、メダルにからむとすれば重友さんと予想します。身長168センチと日本人離れしており、ピッチ走法は、カーブが多くて入り組んだコースに適しています。外国勢にも十分対抗できるのではないでしょうか。

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