藤浪が松坂以来の高卒2年連続2桁勝利

6回中日2死満塁、中日・大島洋平を三振に打ち取りほえる阪神・藤浪晋太郎=甲子園(撮影・保田叔久)
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 「阪神9‐3中日」(19日、甲子園)

 阪神の先発・藤浪は7回9安打3失点(自責点1)で、阪神およびセ・リーグでは1968年の江夏豊以来、46年ぶりとなる高卒1年目から2年連続2桁勝利を達成。プロ球界では西武時代の松坂大輔(メッツ)以来、14年ぶりの快挙だ。

 初回は四球と安打で1死一、二塁とし、上本の適時失策で2点の先制を許した。直後の攻撃で打線が3点を奪ったが、二回に同点を許すなど序盤は不安定な内容だった。

 二回に打線が再び勝ち越すと、三回からは立ち直った。六回2死一、二塁では荒木の打球が左足付近に当たって一旦、一塁ベンチ裏で治療を受けるアクシデントがあったが、続投して大島を空振り三振に仕留めた。

 藤浪は「調子自体は悪くなかったが、初回からバタバタしてチームに迷惑を掛けた。たくさん点を取ってくれた野手の方に感謝したい」と反省しきりも、和田監督は「立ち上がりはヘロヘロだったが、3回以降はリズムを作って腕が触れていた」と、既に大人びた20歳の調整能力を評価した。福留は「よく暴れるな!と思って見ていた」とお立ち台の横で後輩を笑わせた。

 また、打撃では五回2死二塁で左前適時打。阪神の日本人投手では96年の川尻哲郎以来のシーズン6打点を記録した。

 大阪桐蔭高時代から自身のホームグラウンドとした甲子園での快挙。かつて、その甲子園で躍動した江夏氏と肩を並べたことに、藤浪は「タイガースで高卒(投手)でとなると、何かをするたびに『江夏さん』という大先輩の名がついて回る。何とか近づけるように頑張りたい」とレジェンドの影を意識した。

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