Ｊ１・Ｇ大阪は２０日、吹田市内で約１時間半練習した。今季、横浜Ｍから移籍したＭＦ小椋祥平（２９）は“開き直り”でポジション奪取を狙う。

　不動のＭＦ今野が練習試合で負傷し、開幕は絶望。同じポジションを争う小椋は３日前、長谷川監督から「お前の良さが出せていない」と指摘を受けた。

　小椋自身も「ボールを奪いに行きたいけど、ポジションを気にしすぎて前に出られなかったり…。モヤモヤしていた」と、不完全燃焼だった。

　「ミスは誰でもある。お前にできることをやれ」という指揮官の言葉に、決意は固まった。「何も考えず、まずはボールを追って、追って、の繰り返しをやってみよう」

　練習中のミニゲームでは、途中から主力組に入った。「最後は使ってくれた。チャンスは来ると思うので、続けていく」。アジア制覇を狙うＧ大阪が迎えた最初の逆境を、小椋がはねのける。