「キリンチャレンジカップ、日本２‐２ベネズエラ」（９日、横浜国際）

　代表初出場を果たし、後半２１分に勝ち越しとなる初ゴールを決めたＭＦ柴崎は「いいボールが来たので、流し込むだけでしたし、味方に感謝したいです」と落ち着いた口調で話した。

　展開が目まぐるしく動いた後半も、冷静な動きが目立った。２１分、岡崎がセンターライン付近から左サイドを独走した動きに合わせ、中央やや右を駆け上がった。岡崎のクロスに、体を投げ出すように右足でダイレクトボレー。ゴール左隅に叩き込んだ。

　中田英寿、遠藤保仁らが背負った背番号「７」を背負っての、代表デビュー戦。次世代ゲームメーカーとしての期待に応えるように、効果的な動きを見せた。試合後は「プレーでミスだったりいいプレーだったりは必ず出ると思うんですが、その前に積極的にやること、その心をまず大事にして、プレーは二の次で、とりあえず積極的にやることだけを考えました」と話すなど、精神面の強さも見せつけた。

　それでも、引き分けに終わったことで「チームが勝てなかったのが非常に残念。勝ちたかったのが本音です」と笑顔はなし。「ホームで２試合勝てなかったのは本当に残念」と、活躍に浮かれることなく前を見据えた。